反転授業で全員予習してこなかった場合の対策

反転授業では、授業に参加する前に、予習で自分で知識の習得を済ませておく必要があります。

これが、反転授業を導入するにあたって、大きなハードルになっていると思います。

生徒の学年や、学習意欲によっても大きく変わってくると思いますが、eboardの中村さんのレポートでも「大阪の偏差値が悪くない私立高校でも半数見てくればよいほう」という報告がありました。

僕が、オンライン反転授業をやったときに、最初にアンケートをとったら、30%くらいが予習してきていませんでしたが、これは、実は、かなりよい数字だということになるんですね。

そのときは、50%が予習動画を難しかったと答え、30%が予習してこなかったという状況だったので、ある程度、基本を確認しながら進めたのですが、予習をしっかりしてきた生徒からは、一部、不満の声もあがりました。

そこで感じたのは、「予習してきたほうが、授業を楽しめるという授業スタイルの確立」が大切だなと思ったのです。

現実的に予習してこない生徒が、一定数いるという状況を踏まえた上で、その割合が減っていくような仕組みづくりをするということです。

どういう方法があるか、考えたり、調べたりしていたら、とても参考になるブログ記事を見つけました。

カピバラ親子の2000日奮闘記

このブログ記事を見ると、どうやらクラスを3つに分けているようなんですよね。

1)理解できない生徒 → 教師が黒板で解説
2)ある程度できた生徒 → 個別学習で問題演習
3)できる生徒 → グループワーク

予習してこなかった生徒は、自動的に1)に振り分けられるということにしておけばよいだけなので、このやり方だと、予習してこなくても大きな問題にならなさそうです。

意欲のある生徒は、2)や3)に入りたいと思うことが予想されるので、自分のために2)や3)のグループに入ろうというモチベーションが出てくると思います。

一斉講義だと、だいたい中の下のレベルに合わせて講義を行うことが多いと思います。

特に公立小学・中学の場合は、生徒の学力のばらつきが大きいので、そうすると中の上より上の子にとっては退屈だし、一番下の層はそれでも分からないし、ということで、全体の30%くらいがちょうどよいレベルだと感じられるのだと思います。

それを解決する方法として、このようなやり方をすると、それぞれが自分にあった学習ができて、より効果が上がる可能性があります。

反転授業については、今、僕も含めて、現場でさまざまな試行錯誤がされている段階です。

いろんな問題点が噴出してきていますが、それを解決するための工夫もすごい勢いで生まれてきていると思います。

その情報をシェアして、拡散して、アイディアを受粉して、新しいものを作り出していくことができればいいなと思っています。

実践している先生方、ぜひ、情報を下さい。

 

■実践されている方、実践を検討されている方、ぜひ、つながりましょう。

Facobookグループ「反転授業の研究」はこちら

※グループに参加希望の方は、田原までメッセージ下さい。

コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ