知識基盤型社会で必要なこと

先日、シンガポールに出張してきました。
そこで、二人の友人といっしょに食事をしました。
  
 
一人はコンサルタントで、一人はエンジニア。
 
 
社会のこと、教育のこと、テクノロジーのことなど、しゃべっていたら、あっという間に4時間が過ぎました。
 
 
その中で、エンジニアの友人から出た2つの言葉がとても印象に残りました。
 
 
印象の残った言葉(1)
 
「俺は、自分でベンチマークした結果しか、信じない」

 
 
これは、教えられたことや、情報を鵜呑みにするのではなく、自分で仮説と検証を行って、裏を取っていくということだと思います。
 
 
旧来の学校教育は、誤解を恐れずに言えば、教科書の内容という「正しいこと」を、一方的に教えることが中心だったと思います。
 
 
しかし、知識基盤型社会で生きていくためには、次々と生まれる玉石混合の最新情報を読み解き、自分の創造的な活動に生かしていく力が必要となります。
 
 
そのときに重要となってくるのは、どうやって「正しさ」を、自分で確かめるのかという方法論を持つことだと思います。
 
 
「これが正しい」と教えるのではなく、「こうやれば正しいことが確かめられるよ」という方法論を教えることが、これからは重要になってくると思います。
 
 
そんなことを考えていたときに、先ほどの言葉に出会いました。
 
 

印象の残った言葉(2)
 
「一人だと続けられないので、続けるためにフィードバックを利用している。」

 
 
これも、僕が最近、強く感じていることでした。
 
 
何かを思いついて、やろう!と思い立っても、2-3週間すると、熱が下がってきます。
 
 
でも、そこに仲間とかお客さんとかがいて、フィードバックがあると、モチベーションに薪がくべられて、燃やし続けることができます。
 
 
その仕組みに気づいて、最近は、とにかくグループを作ることにしています。
 
 
Facebookグループとか、「反転授業の森」の研究グループとかは、行動を継続するための駆動力になりえると思います。
 
 
グループからのフィードバックがあるおかげで、以前よりも、はるかに行動が持続するようになりました。
 
 
 
エンジニアとしての卓越したスキルを持ち、得意分野で他の人にはできない開発を行い、集中して仕事をするためにシンガポールに住んでいる友人は、少しだけ「未来」の生活をしています。 

彼は、知識基盤型社会の空気を吸って生活しています。
 
 
その彼から出てきた言葉が、

・自分で正しさを確かめる方法を持つこと
・継続するための仕組みとして仲間を作ること

 
であったことが、とても興味深かったです。

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