問いが誘う魅力的な探求の世界
気軽に始めたFacebookグループが、ある種の使命感と結びついたきかっけは、僕にとってはワールドカフェとの出会いでした。
そのあたりの話は詳しい話はこちらに書いています。
●自己紹介~3つのキーワードが揃い「使命感」を感じた
FBグループの桑子さんのブログでワールドカフェについて知り、
『ワールドカフェをやろう』という本を購入し、
感動して著者の香取一昭さんに「スカイプしてください!」とメールし、
アメリカの有名なワールドカフェホストのAmy Lenzoさんを紹介してもらい、
Amyさんが開講したワールドカフェホストのスキルアップのためのオンライン講座に参加しました。
すべてが、何かに導かれるように、どんどん進みました。
Go to meetingというビデオチャットとMoodleを組み合わせた、8週間のオンラインワークショップで、もちろん全部英語。
冷や汗をかきながら、ビデオチャットで自己紹介したり、同じグループのロシア人女性とスカイプで相談しながらワールドカフェのデザインをしたりしました。
Moodleでのセッションは、5-6人でグループを作り、1つのフォーラムを共有し、お互いにコメントをしあい、1週間ごとにグループのメンバーをシャッフルするワールドカフェ形式になっていました。
そこで、文献を読みながら、「よい問いとは何か」ということを、8週間、考え続けました。
ワールドカフェホストとしての経験豊富なメンバーのコメントがすごく役立ちました。
Facebookグループを運営するときにも、「問い」ということに、すごくこだわりました。
自己紹介を読んで、その人が言いたいけど、遠慮して言っていないことは何かということを想像して、それを引き出すためにはどのように質問すればよいだろうかと考えました。
また、グループ内には、問いの上手な方が何人もいらっしゃるので、その「問い方」を研究しました。
うまくいかないときのほうが多かったのですが、ときどき、よい質問ができると、そこから話が広がり、多くの人が参加し、豊かな探求ワールドが生まれます。
そのようなものをみると、「問い」ってすごいなーと実感し、それを、高い確率で引き起こすためのスキルを身に着けたいと、より一層思うようになりました。
たぶん、FBグループに参加している人は、
「田原は、質問ばっかりしているな!」
と思ったかもしれませんが、僕にとっては、FBグループは、失敗を繰り返しながら、「問い力」を鍛える場だったのです。
平行して、オンライン勉強会の登壇者の方へのインタビューを始めました。
ここでも、「問い」が重要な役割を果たしました。
インタビューは、基本的にインタビュアーの問いによって進行します。
その人の一番言いたいこと、一番魅力的なところが表現されるためには、どのように質問すればよいのかというのは、とても難しいです。
でも、表面に出てきている活動の背後にある考えや、その考えが生まれた背景、未来へのビジョンなどをうかがっていき、相手のことをよく理解できるととても大きな喜びがあります。
ただ機械的にワークシートを埋めるように質問してもダメで、質問している僕の考えや、興味を持っていることと共感して、化学反応が起こらないと、本当に面白いものが出てこないとも感じています。
うまく対話ができると、1時間後には、大切な部分をシェアできたという喜びと、考えが整理されたという快感があり、とてもすっきりした気持ちになります。
ワクワクする探求を誘う問いを発することができるようになるためへの精進の日々は始まったばかりですが、1年間継続してやってきて、向かっている方向は間違っていないと確信しています。
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