第5回反転授業オンライン勉強会を振り返って

1月27日に実施した第5回反転授業オンライン勉強会には、多数の方が参加してくださいました。

今回のテーマは「授業デザイン」。

公教育や塾の現場にいらっしゃる方からすると、インストラクショナルデザインやLMSといった話題はなじみが薄い話で、盛り上がるかどうか心配していたのですが、この勉強会は、「多様性のある森を育てる」ということをポリシーにしていますので、積極的に他の分野の方と情報交換をし、学べるところは部分的であっても取り入れていこうということで、実施いたしました。

以下は、参加された方のコメントです。

勉強会で分かったこと

コースデザインを作ることの有用性と、逆にその難しさ、奥の深さ、です。
どうやら自分はあまり「授業」や「教育」の設計を意識しないままに日々過ごしているらしいことが分かりました。最初の段階でテストを作るというのは、今後の活動のヒントになるなと思いました。また、浜武さん的な意味合いの「分身」もいいなと思うようになりました。これも今後の活動に活かしていきたいです。
反転授業のイメージがわいてきました。今後導入していこうと思っています。もっと実践例を勉強したいです。
・LMSとして、井上さんのサービスをぜひ使ってみたいです。・米島さんと浜武さんのお話は、自分の考えや授業と同じ方向(の先の方)にあるなと感じました。
とても参考になりました。
LMSの変遷や現状について
ISDの概要と構造について
入口→出口
目標→テスト作成→教材(授業)作りなど
動画作成のポイント→シンプルにすること(情報の与えすぎに注意)
eboradのクラウドファウディングがピンチなので情報の拡散と出資する必要がある
本日は、ありがとうございました。
初めての参加で、かつ仕事があり途中からの参加だったのですが、今までで一番わかりやすいISDの授業だったように感じます。
普段から、対象のニーズを掴んでからと思い事前アンケートはしていたのですが、もう少し課題分析に力を入れないといけないことがわかりました。ぜひ、スライドをシェアしていただけたらと思います。
井上さん
Moodleを使ったLMSについて。いろいろと参考になる図書やURLを教えていただきありがとうございます。まだまだ知識不足なんですが、このMoodleを使えば自分のやりたいことが一気にできるような気がしています。もう少し勉強して、またFBグループで質問させてもらいたいです。米島さん
先生という職業は、毎回の授業をどうするかということばかりに目が行き、ISDという考えは頭では分かっているけどなかなか実践できていないのが本音ではないでしょうか。一年間のカリキュラムを分析し、まずゴールを決める。そしてテストをつくる(これ重要)。そこから授業設計をしていくという考え方はデザインとしてはとてもいいことだと思います。浜武さん
反転授業が日本に入ってくる前から反転授業をしていたことが凄いですし、生徒が先生になるということをやっておられるときいて凄いなと思いました。自習の時間が一番大切で、自習ばかりさせる塾って最高の褒め言葉だと思います。そういう塾が増えれば、もっともっと日本の教育も良くなっていくんじゃないのかなと思いました。
教育の深み。とくにISD。
タスク分析やゴール分析
・井上さんのLMSのお話
オンライン教育プラットフォームの実践に必要な要素がうまくまとめられており、頭の整理になりました。Moodleの可能な利用規模の話などは改めて参考になりました。・米島さんのISDの実践的プロセス
人材研修での実績があるISDのお話はためになりました。特に分析フェースが興味深く、参考になりました。
23開発ステップは圧巻です。共有いただいた後じっくり拝見したいと思います。・浜武さんの公民館での実践例
結果的に反転授業的になったエピソード、興味深かったです。
授業は設計だけでなく、現場での気づきによる柔軟な対応変更も重要、と専門家(大学の名誉教授)に伺ったことがあります。その1例と思います。・eboardのお話し
説得力ありました。サイトを今一度確認したいと思います。
イベント、大阪開催なのに参加できないのが残念です。
・Moodleの位置づけと利用の可能性。
・仰るように、ISDの用語を別の分野に置き換えても十分応用できる。
・人間は自分の都合の良いように覚える傾向があるので、発音などまちがいに気がつかないで覚えるなら、授業の復習に重点を置いたほうがいいと考えていたが、考え直すきっかけになった。
・ちょっとした工夫で本当に偉大な効果が生まれる。授業のあとに板書をメールで送ったりしていたが、先に見せればいいと気がついた。
・日本の教育格差の問題
・Moodle等を利用するにはプログラミングの知識が必要だということ
(全くその知識がなく、しかも少人数対象の私は、当面Youtube利用となりそうです)
・授業の目標は、測定可能な具体的なものにするということ
(例えば、「前期終了までに道案内ができるようにする」とか)
・授業のプランをした時点で、テストも作成するということ
(そして、そのテストで満点をとれるような授業をする)
・授業をプランするにあたって、リサーチ(前もっての分析)が必要なことと、事後の振り返りおよび授業内容へのフィードバックが不可欠であること
(分析し、プランし、実行して、評価を行い、反省点を次に活かす、というサークル)
・暗記ものや法則などの学習は、動画で事前に自宅でやってくると授業が楽しく受けられる可能性が広がること
(授業で暗記をするのは不毛。授業では、知識を活用する練習を。)
まず自分ができることとすぐにはできないことがもっとクリアになった。「できること」の中で、他の教師と力を合わせた方がいいことが何かと、どうやって進めるかについて「考える必要」があることがわかり、

「できないこと」の中で、自分でできるようになることが必要/望む/時間がとれるのか、それともできる人の助けを得ることが必要なのかということを、「整理する必要」があることがわかり、

それらを動かしていくには、自分自身がもっと勉強しなくちゃいけないことがあるという新しい世界の存在がわかって、

ドキドキ、ワクワクしました。

オンライン学習の現在の様子を知ることができました。
目標の立て方。動画の中身からテストを作るということ。moodleなどは自分にとりかなり敷居が髙いということ。無料でできないと
米島博司さんのISDがとても勉強になりました。
教育・研修は一生涯何かしら向上心目的があれば受ける機会が続くであろうと思います。この「反転授業」での取り組みの積み重ねは、「教育をデザインする」意味でとても大きな情報交流をもたらします。「分身をつくる」ってユニークな表現ですが、田原さんと登壇者とコメントの共鳴性がとても楽しく感じられました。
ISDが一部の人達だけではなく、世の中に広がっているという事。
「カーン・アカデミー」などに代表される教育の動画サービスが、これまでカバーできなかった人々に学びの機会を与えているという話は以前から聞いていましたが、無料で動画を観られるからかなぐらいの認識でしかありませんでした。今回、テクノロジーが新しい手法を可能にしているということを知り、目から鱗が落ちる思いです。
Variety of LMS systems
SORMのリサーチInterestはTime/Performance (どれだけ時間をかければよいか)に対してカーンAcademyのMastery learningのリサーチがある。
ISDの手法では目的とMeasurementが一致していることが重要である。大変よい復習になりました。

 

課題だと感じたこと

特にありません。トラブルも想定の範囲でスムーズに解決していたと思います。
生徒にどうやって、動画を見るインセンティブを与えるか。
PCをいじっていると、ついネットサーフィンしたくなる誘惑をどう意識付けするか。
浜武しんいち先生の内容を聞いて、動画を自分でとることを考えてみたいと思います。学校がサポートしてくれるといいのですが。
引き続き勉強と実践をしていく次第です。
がんばります。
自信の授業の目標設定
ISDやIDについての理解
LMSについての知識不足・実践不足
浜武さんの取り組みには、感銘を受けました。
そして、こんなにも多くの子どもたちが授業についていけない現状があること、貧困層がいることに驚きを感じました。都道府県や国レベルから予算を取って事業が展開できると、あるいは、どこか大学の先生と共同し研究ベースで展開できると、こういう取り組みを知ってもらうきっかけにもなって良いのかなとも感じました。どちらにせよ、この取り組みが活発になることを願います。
今回のシステムデザインの話は一個人(例えば学校の一教師や塾の一講師)ではなかなか取り組むのが難しいのではないかと思いました。やはりチームを組んでできると、お互いの得意なところや苦手なところをカバーしあってよりよいものができるのではないかと感じています。それを企業が自治体が取り組めばきっと変わって行くと思います。今日学んだことをいち早く取り入れて行きたいと思いました。
タスク分析やゴール分析は
教育コンテンツの設計だけでなくて、
自分自身の行動のあり方にも応用できると感じた。
漠然と、解決策っぽいものをやっていたので、
これからは、原因の切り分けをしっかり行い、パフォーマンスを行っていくこと。
しっかりとしたゴール設定を行った上でパフォーマンスやサブゴールを決めること。
この2点を心に刻み、実行していく。教材に引きずられて、ゴール設定があいまいになってしまっていたら、
せっかく良いパフォーマンスでも、ゴールの到達点が最大ではないと気づいた。
すでに,興味関心のある人にとっては一般的になりつつあるISDや反転授業について,せっかく非専門家を対象にした良い活動がなされているので,これをどのように展開させていくかが課題だと感じました.
・まず自分の所属している機関でMoodleを使ってオンラインコースをスタートさせたいが、videoの数を考えると道のりが長くなりそうだ。また、著作権は機関に所属することになるのだろうか。
今まで、はじめて習う語学だから、何を教えてもOKだと思って、日常使いそうな事柄中心に気楽に授業を計画していましたが、一度、1年間でできるようになってほしい事柄を洗い出して、本格的に計画する必要があることに気がつきました。春休みの2か月で、なんとか計画と、1か月分(4回)の動画ぐらいまで仕上げなければならないので、今読んでいるIDの本(授業設計マニュアル)をはやく読み終えて、とりかかろうと思います。
私の課題は、「行き当たりばったりをやめて、計画に沿って実行していくこと」です。
井上さんのお話から>日本と世界の日本語教育はどのように繋がっていくのかイメージを明確に持てていないこと。日本語学習者が母国で受ける学習が変化している以上、日本語教育界も変化せざるを得ない。そのイメージを共有し協力するのは急務だと感じました。米島さんのお話から>勤務先の教師を研修する立場、及び企業からの委託で行う日本語研修を担当する立場から、人のパフォーマンス(求められる教授能力や日本語能力)をもっと多様な側面から分析しないといけないと感じました。直感や経験で行ってきた部分も多かったのではないかという気がしています。
日本の教育の最大の欠点は、多様性の欠如だと常々思っています。
オンライン学習もこれからは選択肢の一つとしてどんどん広げていくべきだと思いますが、日本の教育行政というところは「変化」を嫌うところですので、そこが問題です。「教え方」の資料一つとっても、欧米と日本では100対1くらいの情報格差があります。
IDSについてもう少し知りたいです。
eboardがREADYFORで 苦戦なのが意外です。
「反転授業の研究」登録会員数からすればすぐ目的学を達成できるはずなのに、何かこの勉強会から、もっと外へ情報を発信する人がいないとだめですね。(でも必ず2月11日には叶うと信じていますが)
やり方もあるのでしょうが、動画作成やプラットフォームの理解など、個人で実践していくには反転授業のハードルは中々高そうだなと感じました。
Logisticsですが、画面がよこになるーなどのコメントは管理者だけがみえるようになればよいと思いました。

 

勉強会への感想

イーボードさんを応援したい。
自分の問題意識、または直面している問題にかなりダイレクトにぶつかるものでした。明日からの行動をすぐ変化させられると思います。
初めて参加させてもらいました。管理職から紹介を受け、参加したのですが、今後の勉強会などの案内はどこかにアップされているのでしょうか?
今回も非常にためになるお話でした。
上質な刺激とエネルギーをもらいました。
講師の先生方、運営の田原先生、本当にありがとうございました。
初めての参加でしたが、大変中身の濃い良い勉強会でした。
私自身もこういう勉強会が主催できるように頑張っていきたいと思いました。
ありがとうございました。
貴重な機会に参加させていただき、ありがとうございました。
この勉強会のシステム自体にも興味を持ちました。
また次回も、参加させていただければと思います。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
いつも楽しく参加させていただいています。次回も楽しみです。
初めて参加させていただいたのですが、大変興味深かったです。
少し難しい単語や内容が出てきていたので、
これから勉強して、キャッチアップしていきたいです。
特に教育設計あたりを学びたいと思います。
今回の勉強会はISDがメインということでしたが,反転教育の動向や自然発生型反転教育の事例を伺うことができて,参考になる内容でした.
課題となりがちなシステムの導入や動画の作製についても,ハードルを下げる活動がなされている情報は,今後の活動で活かせると感じました.
初めての参加で、非常に興味深く視聴させていていただきました。
英語学習の研究をしており、授業実践について疎いところもありますが、今後読むべき本や知っておくべきキーワードについて学ぶことができました。
またこのようなイベントに参加させていただければと存じます。
最後の「多様性のある森を育てる」の内容、大変感銘をうけました。
箇条書きの4項目全て賛同します。
21世紀前半のこれからの社会に望ましい思想だと思います。余談:
Facebookで拝見した
複雑系や生物物理を勉強した経験から、「カオスの縁で創造性が最大になる」
の発想は「なるほど!」と同じ物理系出身者として興味深かったです(笑)今後も楽しみにしています。
よろしくお願い致します。
・はじめての参加で、わくわくドキドキしていた。
・講義を聴きながら、チャットを書き込んだり、読んだりするのは難しい。講義の後にしばらくチャットを読み返してみたが、聞きながらでないと意味が取りにくい。
・浜武さんには、職人技を感じた。お話そのものが本質的で明快。
・目から鱗。
・今までの勉強会を逃したのが残念。挽回したいです。
・機会をいただき、ありがとうございました。田原先生のお声とお顔がマッチした瞬間でもありました。これからもよろしくお願いします。
色々な事例をわかりやすく説明していただき、全体像を把握するのに役立ちました。たくさんの方が参加されているのを見て、日本の教育を良くするために方法を模索されている方が各地にいらっしゃるという事実に力づけられました。
いつも、企画や運営にご自分の貴重な時間を割いてくださっている田原さんに感謝です。
勉強会での内容についていくのには情報や知見の差があると困難であることがありますが、FBや田原さんのまとめブログのお陰で、なんとかついていくことができた様な気がします。(実際ついていけてるかどうかはさておき)コメント欄の内容にもpptの内容にも目を通しつつ、お話に引き込まれてしまうと、自分が書き込みすることがなかなかできず、すみませんでした。これは慣れもあるのでしょうか…。ともかく初めてのオンライン勉強会は楽しかったです。自宅で直接お話が伺えるっていいですね。貴重な機会を設定してくださって、本当にありがとうございました。
ビジョンを持って取り組まれている方がこんなにいることに勇気づけられました。
個人的にはテンションが上がったのは前回でした。今後受講者の興味の違いが広がるのではないでしょうか。評価といったフィードバックまでデジタルで欲しい大規模システムを視野に入れている人。とりあえず、手軽に始めたい人。おおざっぱに二手に分ける必要はあるように感じました。たとえば、偶数回はmoodleなどのシステム構築について。奇数回は反転ワークシートを含めたお手軽派についてなど。評価などはどちらにも役に立つとは思います。
「反転授業の研究」の田原様
いつも有能な方々をゲストに呼び無料で勉強会を運営下さり
本当に有難うございます。
あと、田原様 ささやかな事ですが、
ファシリテーションスキルでの「探求型学習」は、現在日本語での翻訳は「探求」が多いですが、inquiry based learning、いずれ「探究型学習」の訳が主流になっていくと思います。図書館界も教育界の動向をを見据え常に勉強し続けていきます。
どうぞ今後ともよろしくお世話になります。
途中退席してしまったので、最後まで拝聴できず残念でした。
次回も機会を作って参加させていただきたいと思います。
ありがとうございました。
講義の内容ももちろんですが、チャットでの意見も非常に勉強になりました。
少し難しい話になったときに、分かりやすい例えをあげてくれたり、話に関連した資料をしてくれたり、浜武先生がお話をされていたような、ユーザー同士が教えあうという関係性があるように思いました。
第一回目でしたが、大変参考になりました。
Instructional designで修士をとっていらい、日本でもその方法論をK-12教師に伝え広めているアプローチは大変感激いたしました。英語教育のサブチームで他国の学習者も交えて、英語で勉強会でできればとてもエキサイティングだと思いました。
今後ともよろしくお願い致します。

次回の勉強会のお知らせ

次回の勉強会は、2月26日(水)22:00-23:30で行います。

テーマは、「IDによる授業設計の実践と教育効果測定」です。

詳しくはこちら

 

 

●Facebookグループ「反転授業の研究」では、995名のメンバーがアクティブに活動しており、様々なコラボレーションも生まれています。

参加希望の方は、こちらから追加申請してください。

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