第5回反転授業オンライン勉強会

「反転授業の研究」の田原です。

これまで4回の勉強会を通して、アクティブラーニングなどのグループワークやプロジェクト型学習といった教室での活動、さらに、動画講義にはどのような種類があり、どのような効果があるのかということを扱ってきました。

理解が深まるにつれて、それらの要素をどのようにリンクさせていくのがよいのかということがテーマとして浮かび上がってきました。

そこで、1月と2月は、授業設計、教材設計に問題意識を持って取り組まれていらっしゃる方からお話をうかがいたいと思います。

第5回反転授業オンライン勉強会

テーマ:授業デザイン

日時:1月27日(月)22:00-23:30

場所:オンラインルームWizIQ (お申し込みいただくと、メールでURLが届きます。自宅から参加できます。)

参加費:無料

 

それでは、登壇者の紹介です。

米島 博司 さん「パフォーマンス・テクノロジーとインストラクショナル・システムズ・デザイン/ISDの概要」

(プロフィール)

パフォーマンス・インプルーブメント・アソシエイツ代表。富山県出身。千葉県在住。 日本電気通信システム㈱入社後、海外向け電子交換機の保守運用、ソフトウェアに関するお客様向けトレーニングの開発、インストラクターを担当。1990年代初頭、NECインターナショナルトレーニング在職中にニュージーランドテレコム(当時)のお客様からISD(Instructional Systems Design)の存在を知る。 以降米国CEP社とライセンス契約により、CRI(Criterion-Referenced Instruction)、IMD(Instructional Module Development)のワークショップの教材の日本語化、ワークショップの開催などにより、国内の企業(本田技研工業、JR東日本、日立、ユニシス、リコー、他)にISDを紹介、技術指導を行い、 数多くのインストラクショナル・システムズ・デザイナーを育成してきた。 2012年9月にNECネッツエスアイ㈱退職後、フリーランスで教育システムの設計・開発アドヴァイザー、ISDの指導・ワークショップを行っている。 Certified Course Manager of CRI/IMD Workshop ソフトウェア技術者協会 幹事 教育分科会 世話人

(内容)

1.パフォーマンス・テクノロジーとインストラクショナル・システムズ・デザイン

人の行動(パフォーマンス)を支える知識や技能を育成するためには教育以外に様々な方法論があり、教育はその一つであること。また教育でなければならないとしたらどのような場合かを考えます。

2.ISDの概要

インストラクショナル・システムズデザインによるコース開発の主要プロセスを概観します。

 

井上 博樹 さん「オンライン教育プラットフォームの変遷と、教授設計の変化」

(プロフィール)

・アメリカ・ワシントンD.C.のBlackboard社にて多言語対応コース管理システム(Blackboard ML)の開発、日本法人取締役を経て、独立・起業。およそ100大学や病院間ネットワークへのBlackboardやMoodle導入、ポータル構築などを担当。玉川大学、岐阜大学、名古屋商科大学などへのBlackboard全学導入、放送大学、HONDAなどへのMoodle導入(プライベートクラウド構築)、研修カリキュラム設計・オンライン授業制作、Drupalによる東京外大ポータル構築などをサポート。低コストですぐにLMSが使えるクラウドサービスをMoodleベースで構築し、2014年1月下旬にリリース予定。   ・アメリカ・ワシントンD.C.のスタートアップ企業で英語ができなくてクビになりそうになり、iPodで必死に勉強し、夜な夜なリスニング・シャドウイングして昼間に実践することで3ヶ月目に開眼。TOEIC955点(リスニング495満点中490点)TOEIC IBT 91点(120点満点)を取得。リスニング力強化によって、相手の言うことを理解できるようになり、アウトプット強化によってプレゼン力向上を図る、という英語強化メソッドを開発。

・2013年6月からCourseraで「Startup Enginnering(ベンチャー企業の作り方)」を受講、12万人中433番に入り、97%の成績で、上位5%に与えられる”WITH DISTINCTION”の修了証を獲得。MOOCを通じた実社会で役立つ学びの可能性に感動し、Courseraの勉強会や、より多くの日本人がMOOCで学べるサポートを提供中。英語アプリも取り組みの一環。第1弾として「TOEICリスニング徹底マスター」アプリをAppStoreでリリース。九州工業大学などで大学生のTOEIC対策に採用される。第2弾として、プレゼン力強化アプリを開発中。 アプリヘのリンク

(内容)

1990年代に北米で生まれたコース管理システム(CMS/LMS/VLE)は、世界中で普及し、欧米やオーストラリア・ニュージーランドなどでは、小学校から大学、生涯教育まで広く使用され、授業を運営する先生の負担軽減や、生徒や学生の学習支援を実現し、先生の必需品となっています。 本日は、コース管理システムでどんなことができるか、先生にとってどのような効用があるか、学習者にとってどのような効果があるか、使いはじめるにはどうしたらよいのか、について、Moodleを実例として俯瞰します。 また、MOOCやカーンアカデミーの影響により、オンラインコースの設計にも変化が起こっています。サルマン・カーンが主張する「マイクロレクチャー」「完全習得学習」「進捗ダッシュボードやナレッジマップによる個別指導の実現」、MOOCによる「オンライン学習とミートアップ(オフライン勉強会)やフォーラムでのソーシャルな学びの融合」は、これまでの教授設計手法にも影響しています。MOOCで典型的なオンライン講義やテスト・フォーラム等の作成方法について、Moodleを例にデモを交えて説明します。

 

浜武しんいちさん「動画で自分の『分身』を創り、生徒をきめ細かに指導。生徒は『反転授業確認テスト(答練)』で実力を養成!」

FCS数学教室 → Facebookページ

(プロフィール兼内容)

◆昭和60年代、塾講師(契約社員) 多い時は4つの塾を掛け持ちしていた。教科は小中学生全教科、高校物理・化学・地学・数学・英語・現代文。 あまりの忙しさに、教材(問題)、定着手段の共用化を図り、前回の授業内容の中からしか出題しない「小テスト」群を制作、実施。回を増すごとに記述度が上がり、最終的には完全記述式となる(司法試験の答練を模倣)。

◆平成5年2月 「他のすべての塾を辞めてうちにこないか?」と云われ、席を移したが、内部調整ができておらず、突如解雇に。しかし、司法試験等で労基に明るかったので通告無効に。しかし、教壇に立てない東進衛星担当(契約社員)へ(意識はしてなかったが動画授業の長短を学んでいたのかもしれない)。

◆平成5年6月 収入が激減して途方に暮れていた私を見るに見かねて、子息の家庭教師を依頼していた当時市長から「公民館」で塾を開く事を勧められ「光が丘数学教室(現FCS数学教室)」を開講(最初の生徒は僅か2名でした)、主宰者に。

◆平成9年 公民館で開いた数学教室には東大志望者から赤点防止まで、浪人生から小学生までが集った。このすべてに対応するために「生徒が生徒を教える」仕組みが完成。そして「公民館の塾は生徒がおしえるらしい」が評判となり、高校、中学、塾の先生の子息が多く集まった。そしてその親御さん、卒業生が、数学教室同様、公民館で教えるようになり、先生たちのネットワーク「FCS福岡チャータースクール」に拡大(経営形態の独自性が認められ、通産省主催〜当時〜のアントレセミナーで登壇)。

◆平成20年1月 福岡市、久留米市への公民館利用申請が「営利目的」との事で却下され続け、物件を借りる事に。連帯保証の兼ね合いもあり、FCS福岡チャータースクールの一部の教室が法人化。「株式会社福岡チャータースクール」に改組、FCS数学教室と分離。

◆平成22年11月 FCS福岡チャータースクールの仲間だった江口数学教室の江口先生は個別に細かく生徒を教えるために、自分の「分身」として授業をビデオに撮り、公民館(貸し教室)まで自転車でモニターとビデオを持っていき!生徒に見てもらっていた事を実践していたが、私はモニターが重そうで難渋していた所「You Tube」が普及。これならモニターを運ばなくていい!と云う事で、資格試験の動画を参考に「福岡チャータースクール高等数学部・数学教室版電子教科書」を創刊。また、江口先生の紹介でマナビーに参加。花房君との交友関係が始まる。

◆平成24年9月 「動画を中学時代に見ています」このような問い合わせが次第に増えだし、明らかに動画を視聴してきた生徒の方が教室内での問題消化量が多いので、メールで動画の視聴指示を出しだす。その後、当初、用途が定まらなかったFBに。記述力が問われる動画は授業前に「反転授業確認テスト」を実施(完全記述式)。

◆平成26年2月 「反転授業」の認知度の広がりを受け、福岡チャータースクールで開催予定の「2014高校数学準備講座」の「反転授業」化全面実施へ。 現在に至る。

 

第5回 反転授業オンライン勉強会へのお申し込み

日時 1月27日(月) 22:00-23:30

会場 Web教室システム「WizIQ」

参加費 無料

席に限りはありません。カメラ&マイクなどは必要ありません。

初めて入室される方は、少し時間がかかる可能性がありますので、余裕を持って入室してください。

こちらからお申し込みください

 

 

●Facebookグループ「反転授業の研究」では、879名のメンバーがアクティブに活動しており、様々なコラボレーションも生まれています。

参加希望の方は、こちらから追加申請してください。

 

※Facebookグループの人数が800名を超えました。どなたでも参加することができます。参加希望の方はこちらからお願いします。

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