全体性から生きるAuthentic Leadership 基礎特別編
「反転授業の研究」の田原真人です。
工業化社会のパラダイムが終焉を迎えつつあり、そこに適応するための成功マニュアルや教育システムが大きく揺らいでいる時代に、私たちは生きています。
学校は、生徒に正解を暗記させる教育から、生徒自身が自分の根っこの想いを発見し、繋がり、共創していくことを支援する教育へとシフトしていくことが求められ、アクティブラーニングや反転授業が注目されるようになりました。そこでは、教師に求められる役割は、TeacherからFacilitatorやCoachへと変化します。これは、今まで生徒を管理し、知識を教えることを役割としてきた教師にとって、マイインドセットを大きく変容させることを意味します。しかし、どうすれば、マインドセットを変え、生徒を受容して支援できるようになるのでしょうか?
親が子どもの幸せを願う気持ちはいつの時代でも同じだと思います。でも、社会的地位が必ずしも幸せと結びつかなくなってきている時代になり、親が子どもに正解を与えることは難しくなってきています。子どもが自分らしく輝いて、生き生きと幸せな人生を送るために、親はどのような支援をすることができるのでしょうか?
教師や親が、子どもとどのように関わっていけばよいのかというテーマについて、私たちはオンラインの学び合いを重ねて来ました。その中で、CCCの由佐美加子さんを通して、U理論やNVC(非暴力コミュニケーション)と出会いました。そして、由佐さんが語る「良い・悪いの二元論の世界観から、在る事が在る、全体性の世界観へのシフト」こそ、転換期を迎えている私たちに必要なものなのではないかと考えるようになりました。
ちょうどその頃、オンライン講座の可能性を探っていた由佐さんと話す機会があり、想いが共鳴し、合同会社CCC(Co-Creation Creators .LLC)と「反転授業の研究」のコラボレーションによるオンライン講座が実現しました。
NVCの定義や、講座の詳しい内容については、こちらをご覧ください。
オンラインで学ぶメリット
私たちは、オンラインでこの講座を扱っていきます。
オンラインで開催する理由は、以下の通りです。
1.オンラインのツールが発達し、オンラインにおいても円滑なコミュニケーションを取りながらこれを学べる環境が整ってきたこと
2.仕事や育児が終わった夜に自宅からアクセスでき、全国どこからでも会場に出向くことなく参加できること。
3.学習の足跡がオンライン上に残り、後から復習できること。また反転学習方式を取り入れることで、事前の予習を可能にし、受講者のスタートラインの凸凹を揃えられること。
CCCが提供している『全体性から生きるAuthentic Leadershipシリーズ』は2015年に開始し、毎回募集が告知されてから2時間足らずで満員御礼、キャンセル待ちになってしまうほどの大変好評な講座です。ただ、物理的にも時間的にも人数を増やしたり開催回数を増やす事が難しく、ニーズに応えきれてない状態だったのだそうです。
また、東京に通うのが困難な地方在住の方や、育児中でワークショップに参加する事が難しい方々などにもなかなか機会を提供する事が出来ないジレンマを抱えていたのだそうです。
「反転授業の研究」が実施している参加型のオンライン講座のフレームにCCCの『全体性から生きるAuthentic Leadershipシリーズ』を乗せることで、これまで参加が困難だった方へ講座を届けることができるようになりました。
新しいオンラインでの学び方
オンライン講座というと、動画などを見てひとりで学ぶイメージを持たれる方が多いのではないでしょうか?
また、拘束力が弱いため、オンラインだと最後までやり遂げられないというイメージを持っている方もいらっしゃるかもしれません。
「反転授業の研究」が運営するオンライン講座は、学習者中心の考え方に基づき、様々な工夫をしており、過去6回の講座では、脱落者が10%以下(そのうち2回は脱落者ゼロ)という驚異的な修了率を達成しています。
その秘密は、ビデオ会議室を使った独自の講座運営方法にあり、オンラインであっても、非常にコミットメントが高まる仕組みになっています。
講座は、Moodleと呼ばれるプラットフォーム内に作られたフォーラムでの非同期の学び合いとWeb会議室Zoomを使ったリアルタイムセッションから構成されます。
Web会議室を用いたリアルタイムセッションでは、講座開催中に全部で5回行われ、ファシリテーターによるレクチャーや、小グループでのワークなどを行います。
Zoomを使ったグループワークの様子 ※写真は「ファシリテーション・コーチング講座」のときのものです。
Web会議室を使ったワークの後、課題をMoodleへアップし、他の受講者が提出した課題を読み、相互にコメントし合うことによって更に気づきを深めていきます。
その他に、週に1度、オンラインの雑談部屋を開きます。まじめなリアルタイムセッションとは違って、飲み物を用意して、リラックスした気分で参加す る雑談部屋では、笑い声が溢れ、本音トークが飛び交います。同じ講座に参加している受講者同士で交流できることもこのオンライン講座の魅力の一つです。
※写真は「ファシリテーションスキル入門」のときのものです。
「反転授業の研究」が運営するオンライン講座には、受講者間の繋がりが深まっていく仕組みがあります。
それは、オンラインであっても、「会っている」「参加している」という実感を感じることができるからかもしれません。
その結果、これまでの講座では、講座終了後も受講者同士の関係性が継続し、多くのコラボレーションや、オンラインの学習コミュニティが生まれていま す。
ファシリテーター・運営チーム紹介
ファシリテーター:由佐 美加子 (Mikako YUSA) CCC パートナー幼少期からヨーロッパ、アジア、 米国で育ち、米国大学卒業後、 国際基督教大学(ICU)修士課程を経て野村総合研究所入社。その後リクルートに転職し、事業企画職を経て人事部に異動。以降、様々な場をつくるファシリテーターとして人と組織、社会の覚醒と進化を探求し続ける。
2005年、米国で組織開発修士号を最高成績で修了。2008年にNVCと出会い、自身の子育ての中でその素晴らしさを体感し、数々のワークショップに参加するようになる。2013年にBay NVCのリーダーシッププログラムに参加し、その学びを分かち合う「全体性を生きるコミュニティー」を通して日本各地でNVCを共有する活動を始める。
企業組織やその核となっているリーダーたちに自己共感や共感に基づくコミュニケーションを様々な形で導入する傍ら、合同会社ファミリーコンパスを立ち上げ、2015年は家族の中でNVCの精神を体現する親を増やしていく活動を本格化する予定。
『U理論―過去や偏見にとらわれず、本当に必要な「変化」を生み出す技術』訳者
『未来を変えるためにほんとうに必要なこと』監修
運営責任・オーガナイザー:藤本 海 (Kai FUJIMOTO) CCCパートナー大学卒業後、株式会社キャリアデザインセンター入社。 転職情報誌『type』や転職サイト『@type』の運営に携わる。 営業として数々の記録(2年連続年間MVP・売上ギネス等)を残し、入社3年目で最年少マネージャー、5年目には最年少で部長に昇進。営業部長、@type編集長、事業推進室室長を兼任しながら猛烈に働き、 自社のIPOや東証への上場にも貢献。
震災後、世の中の価値観がシフトしていくのを感じつつ、『自分の心が何に震え、何に感動するのか分からなくなった』と唐突に退社し、海外16カ国を放浪。
2012年に株式会社doorz創業に取締役兼CMOとして参画。同社の海外研修プログラムが「日本の人事部 HRアワード」でプロフェッショナル部門最優秀賞を受賞。
翌年、現パートナーと共に合同会社CCCを設立。年間200日以上『場』に身を投じ、組織の変革やリーダーシップ開発、個人の変容をサポートする「場」のファシリテートに携わる。現在も「人間が本物として生きる」をテーマに自己探求を進めながら、個人と組織の可能性を拓く「場」と「機会」を創り続けている。
合同会社CCC
http://www.cc-creators.com/
運営責任・オーガナイザー:田原真人(Masato TAHARA) 反転授業の研究主宰、オンライン教育プロデューサー
早稲田大学の博士課程で生命現象の自己組織化やカオス理論について研究。大学院時代に価値観が大きく転換し、大学院を中退して物理の予備校講師になり、河合塾などで10年以上教える。2004年から物理ネット予備校(フィズヨビ)を立ち上げ、動画講義やMoodle、Web会議室を使ったオンライン教育に取り組む。現在は、オンラインでの反転授業、ワールドカフェ、ワークショップ、ダイアログなど、オンラインでの場創りに取り組んでいる。
2012年から始めたオンラインコミュニティ「反転授業の研究」の活動を通して、自己組織化、オンライン、教育という3つのキーワードが自分の中で結びついたことで、オンラインにコミュニティを自己組織化させて教育にパラダイムシフトを起こしていくことに使命感を感じるようになった。「反転授業の研究」は、現在、約3700名まで増え、様々な活動が自己組織化している。
2014年にU理論と出会い、価値観が大転換した自らの経験を言語化できるようになったことから、CCCの活動に興味を持つようになる。教育や育児の世界にNVCの精神を届けるために、今まで培ってきたオンライン講座のノウハウを利用できることに喜びを感じている。
『微積で楽しく高校物理が分かる本』
『日本一詳しい物理基礎・物理』
『物理をこれから学びたい人のための科学史・数学』
など著書10冊
運営:松嶋渉(Wataru MATSUSHIMA) 山口県立萩商工高等学校 情報デザイン科長
映画関係、出版関係の仕事を経験し、30歳から教師としてのキャリアを始める。主にICT教育に携わっており、授業ではプログラミングやWeb制作に関することを教えている。
本業での活動の一端が、2015年12月発行のリクルートのキャリアガイダンスで全国の「学び合い、挑戦し続ける教師たち」8人の中の1人として紹介された。
http://souken.shingakunet.com/career_g/2015/12/2015_cg410_23.pdfICTを利用した反転学習にも取り組み、2014年に実教出版の小冊子に寄稿している。
「ICTを利用した反転授業『ビジネス基礎』」→http://www.jikkyo.co.jp/download/detail/69/9992656674現在では本業の教育活動と並行して地域やオンラインでの活動に携わっている。
直近携わったオンライン講座では、受講生31名、スタッフ14名の運営総括として活動し、オンライン講座に関しての多くの知見を得る。
地域のボランティア活動の一環として地元コミュニティFMでDJも行っている。
http://www.haginet.ne.jp/users/nanako775/personality/profile.html#matsushima
運営:ギュンター知枝(Chie GUENTHER) 徳島大学非常勤講師
徳島大学非常勤講師・パステル和(NAGOMI)アート公式インストラクター京都市立芸術大学音楽学部(声楽専攻)卒業後ドイツに渡り結婚。7年間ドイツに住む。その後帰国して通訳・翻訳・司会・会社員を経て、現在徳島大学でドイツ語の非常勤講師をしながら自宅でパステル画のワークショップを実施。
2013年秋より「反転授業の研究」に参加。オンラインで多くの「学びの仲間」を得る。また、「反転授業の研究」主催のオンライン講座で運営ボランティアを2回経験し、地方在住で学び続けることへの大きな可能性を感じる。
【目指しているのは、半径10メートルの人たちをちょっとだけ幸せにすること】
ふと目の前に現れた蝶々や、遠くの花火みたいに
何かを「する」ことによってではなく
そこに「在る」ことで人の心に小さな幸せをもたらすような存在になりたいです。「こんな生き方もありだ!」という一例になれたら、と思い
地方に住んでいても、家にいることが多くても
世界とつながって進化していく方法を模索中です。
運営ボランティアのみなさん
このオンライン講座では、運営ボランティアが大きな役割を果たします。運営ボランティアが入ることで、場がホールドされ、オンラインに安心・安全の場が生まれます。
運営ボランティアの皆さんとの交流も、この講座の価値の1つだと思います。
佐藤さわ(Sawa SATO) 仙台Sawa’s Cafeオーナー
みなさん、はじめまして!
宮城県仙台市でSawa’s Cafeというコミュニティカフェをやっている佐藤さわと申します。震災後、おカネのために自分の時間を切り売りして働く働き方に疑問を感じ、公認会計士としてそれまで10数年勤めていた監査法人を退職し、会計士の登録も抹消して、すべての人がつながることのできる場所を目指してカフェオーナーになりました。
年収はそれまでの10分の1以下になりましたが、幸福度は10倍、いや、100倍くらいアップしました。
なにより、幸せの「質」が以前とは全然違うように思います。
それは、今している仕事が、「自分のニーズ(心の奥底の生命エネルギーと繋がった欲求)」とつながっているからだと思います。
由佐さんのワークショップを通して、みなさんがご自分のニーズとつながり、私のように幸福度がアップすることを心から願っています。
今回は、田原さんのご厚意により、運営ボランティアに加えていただくことになりました。
どうぞよろしくお願いいたします。
スギオカカズキ(Kazuki SUGIOKA)株式会社青い街代表
東京造形大学の研究過程を終了した後、渡米。河原温氏や川島猛氏のアシスタントをしつつ、自らの作品制作や論文執筆にいそしんだ。
帰国後は、広告代理店、出版社勤務を経て、デザイン制作会社のマネージメント職に就任。最多50人の部署をまとめる一方、未経験者のスキルアップに注力し、デザインの基礎講座やデッサン講習会等を社内で企画・運営した。しかし、震災後の社会変化(中でもあからさまな情報操作)に違和感を覚え、一時は鬱状態となる。結果として前職を退職することにもなったが、多くの人の支えもあって復調。
現在は、デザイン関係の仕事をベースに、新しい時代の在り方を模索する活動を続けている。たとえば、アートの「見せる」「見せられる」という一方通行性は、従来の教育システムと類似していると思う。
反転学習の持つ可能性は、さまざまなジャンルに波及・発展させうるのではないだろうか。
ワークショップ形式で学ぶオンライン講座
この講座は、解説動画、MoodleでのフォーラムセッションとWeb会議システムZoomによるリアルタイムセッションを組み合わせて、4週間(リアルタイムセッション5回)のオンライン・ワークショップ形式で行います。
【対象】
ファシリテーションとコーチングに関心があり、コミュニケーションスキルを改善したいと考えているすべての方
【受講前に準備していただきたいもの】
(1)Webカメラとマイク付の端末
リアルタイムセッションでは、各自がビデオチャットで参加しますので、Webカメラとマイクがついたパソコン、または、タブレット端末、スマートフォンをご用意ください。
(2)パソコン
インターネットに接続可能なパソコンをご用意ください。Moodleのフォーラムセッションに課題を提出していただくのに必要となります。
【講座の進め方】
1/31,2/1 Zoomの接続テスト
Web会議室Zoomでのリアルタイムセッションは、全部で5回行います。内容は以下を予定しています。
第1回:02/02(火) 21:30-23:00 NVCの世界観と意図
第2回:02/11(木) 21:30-23:00 NVCの世界を構成するフィーリングとニーズ
第3回:02/23(火) 21:30-23:00 自分につながるとは?〜自分の感覚を感じきる〜
第4回:03/04(金) 21:30-23:00 エンパシーとは?〜NVCの基本プロセスONFR〜
第5回:03/11(金) 21:30-23:00 統合(第1回〜4回までの内容を振り返り、統合します)
リアルタイムセッションの間に、Moodleのフォーラムへの課題提出や相互コメントを行います。
Q&A
Q リアルタイムセッションに参加できない日があるのですが大丈夫ですか?
A リアルタイムセッションは、翌日以降、録画動画が見れるようになりますので、そちらで確認していただくことができます。
Q パソコンが苦手ですが、サポートはしてくれますか?
A 運営チームがテクニカルサポートを担当します。Moodleの使い方や、Zoomの使い方については、動画マニュアルを配布しますので、それに従って操作してください。操作方法が分からないときは、いつでも相談してください。接続トラブルについても対応します。
Qリアルタイムセッションには、iPadから参加できますか?
AZoomは、iPadなどのタブレット端末や、スマートフォンから参加可能です。あらかじめZoomのアプリをダウンロードしておく必要があります。
お申込み
講座名:全体性から生きるAuthentic Leadership 基礎特別編
申し込み締め切り:2016年1月30日(土)
定員:30名 (定員に達し次第、締め切ります)
開講期間:2月2日(火)~3月11日(金)
※4週間の講座期間中にZoomによるリアルタイムセッションを5回行います。
リアルタイムセッションの日程:
第1回:02/02(火) 21:30-23:00 NVCの世界観と意図
第2回:02/11(木) 21:30-23:00 NVCの世界を構成するフィーリングとニーズ
第3回:02/23(火) 21:30-23:00 自分につながるとは?〜自分の感覚を感じきる〜
第4回:03/04(金) 21:30-23:00 エンパシーとは?〜NVCの基本プロセスONFR〜
第5回:03/11(金) 21:30-23:00 統合(第1回〜4回までの内容を振り返り、統合します)
この他に雑談ルームを4回開催します。
受講料:32,400円(税込)
定員に達しました。キャンセル待ちをご希望の方は、以下のボタンよりお申し込みください。
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