「反転授業の研究」物語 第4話 横山北斗さんとの出会い

「反転授業の研究」の田原真人です。

このグループが始まってから今までのストーリーを連載していくことで、新しく入られた方とも物語を共有していきたいと思います。

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第4話 横山北斗さんとの出会い

小林昭文さんと繋がったことをきっかけに、次々とアクティブラーニングの実践者と繋がり始めました。

毎日、新しい人と繋がっていくという感じ。
何かが起こっているというワクワク感がありました。

そのときにつながったうちの一人が、関東第一高校の数学教諭、横山北斗さん。

それは、2013年夏、東京に出張していたときのことでした。

その日はミーティングが4つありました。
朝食ミーティングからスタートし、午前中にもう1つ、午後にもう一つ、夕食を食べながら最後のミーティングというハードスケジュールでした。

昼食を食べならがスマホをチェックすると、長いメッセージが入っていました。

それが、横山さんとの交流の始まりでした。

小林さんが僕について書いてくださった記事をFaceBookで見かけて、僕のFacebookの投稿をたどっていったら、僕がこのブログ「反転授業の研究」を
書いていることに気づき、驚いてメールを送ってくださったということでした。

横山さんは、反転授業のための動画を作成するときに、このブログの記事を参考にしてくださったそうです。

「ちょうど東京に来ているので、もしよかったらお会いしませんか?」

とお返事し、夕食ミーティングの前に空いていた1時間に、池袋のコーヒーショップでお話しすることにしました。

そこで、横山さんが教育の道に入るまでの経緯、アクティブラーニングをどうやって実践しているか、実践の背景として考えていることは何か、といったことをたくさん教えていただきました。

・予習プリントや、最初の解説で、あえて詳しく説明せずに、グループワークで発見してもらう。

・解答プリントを配布して、グループワークを行う。

といった話は、非常に刺激的でした。

ちなみに、解答プリントを配布してグループワークを行うとどうなるのかは、そのときにはイメージできなかったのですが、ずっと頭の中に残っていて、話をうかがってから2年後に、自分でやってみて、ようやく腹落ちすることができました。

・学習者が自分で難易度を調整できること。
・答案も参考にしながら、話し合って理解を深めることができること。

こういうことを目の当たりにして、これだったのか!と思いました。

また、小林さんの実践例に登場する「セッティング」「立ち歩き」などが、どのような意味を持っているのかを解説してもらいました。

これが、僕にとって、とても役に立ちました。

その後にフィズヨビで行ったオンラインのグループワークでは、小林さんのやり方をベースにして構成したのですが、横山さんが、小林さんのやり方の背景を教えてくださったので、意図を理解することができ、応用させることができたのです。

フィズヨビのオンラインのグループワークには、横山さんも見学に来てくださり、コメントを送ってくださいました。許可を得て引用します。

物理をあまり学んでないもので、すっかり生徒気分で参加できました。

日頃こういう立場の経験ができないので非常に貴重な経験でした。
ありがとうございます。

授業の中で分かっていく過程や、分からない不安さ、追いて行かれそうな焦り、
難しそうな問題を見た時の恐怖(大げさですが)、確信が持てないことを
グループで共有する躊躇い、しかし例えお互い に確信が持てないとしても
同じように考えている人がいることの安心感などを久しぶりに味わうことができました。

読書などで新しいことを学んでいく過程とはやはり違って、良くも 悪くも
ライブならではのドキドキ感がありますね。 改めて、本当にとても貴重な体験を
させていただきました。 今後の授業で生徒の感情を感じ取るのに間違いなく
活かせると思います。

横山さんは、アクティブラーニングや反転授業をやりたくて教師になったとのことでした。

教員2年目の途中から満を持してアクティブラーニングをはじめ、手応えを感じて、3年目は、最初からアクティブラーニングと反転授業に取り組んでいるとのことでした。

熱意溢れる横山さんには、大きな刺激を受けました。

この縁をきっかけに、第1回のオンライン勉強会では、小林さんに続いて、横山さんに実践報告をしてもらうことになりました。

●編集後記

横山さんと知り合って2年がたちますが、その後の横山さんの活躍は、目覚ましいものがあります。

関東一校で、アクティブラーニングやICTに関する提案を次々に行い、周りを巻き込んでいく様子に未来を感じています。

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