「反転授業の研究」物語 第2話 4-5人で集まって読書会を始めた

「反転授業の研究」の田原真人です。

このグループが始まってから今までのストーリーを連載していくことで、新しく入られた方とも物語を共有していきたいと思います。

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第2話 4-5人で集まって読書会を始めた

10年以上続けてきた予備校講師を辞め、副業としてやっていた物理ネット予備校の収入で生活するようになり、収入は半減しましたが、自由に使える時間ができました。

この時間を使って未来へ向かって種まきをしようと思っていたときに、

反転授業

というキーワードと出会いました。

当時、アメリカではカーン・アカデミーが話題になっていて、日本でも、中村孝一さんがeboardを始めたり、花房孟胤さんがmanaveeを始めたりしていて、オリジナル性の高い教え方を動画で配信するという仕事が、近い未来成り立たなくなるのではないかと予想していました。

5年以内に新しい価値を生み出す必要があると考えていたところ、飛び込んできたヒントが「反転授業」だったのです。

また、その頃、Web会議室というものに大きな可能性を感じ始めていました。

リアルの教室とオンラインの教室とでは、ターゲットとする層が異なるのです。

ニッチな分野では、ほとんどの人が教えてくれる人を身近で見つけることができないので、ネットで情報を収集しています。

その人たちがWeb会議室で集まって、講師に教わったり、学び合いをするということができるのではないかと思い、様々な可能性を探っていました。

国内、国外のWeb会議室を片っ端から試して、どんなものが使いやすいのかを体験していたのです。

また、Facebookを積極的に使用するようになったのもこのころでした。

フィズヨビではオンラインでのイベントを定期的に実施していたのですが、このころからFacebookを利用するようになりました。

同じ時間にログインして、画面に問題の画像をUPして、答を3択にして、

1)だと思う人はここに「いいね」
2)だと思う人はここに「いいね」
3)だと思う人はここに「いいね」

などと投稿すると、「いいね」をアンケート機能のように使えるんですね。

Facebookを使うようになり、いろんな人とつながり始めました。

反転授業」+「Web会議室」+「Facebook」

この3つのキーワードが僕の中で結びついてきて、

「Facebookで繋がっている友人に声をかけて、Web会議室に集まって、反転授業の勉強会をやったらどうだろうか?」

というアイディアが生まれました。

・動画配信している塾の方
・動画配信システムを開発している方
・教科書の編集者
・教師

などに声をかけました。

eboardの中村孝一さんや、manaveeの花房孟胤さんにも声をかけ、参加してもらいました。

海外の文献などを読んでディスカッションするような形式で、8回続けました。

当時、勉強会に参加していた人たちの間で共通していた思いは、

「すごい時代になったなー」

というものでした。

未来を先取りして体験しているワクワク感がありました。

勉強会を通して分かったことはたくさんありましたが、教室で何をやるのかというところをイメージするのが難しいと感じました。

「グループワーク」というのが、今一つピンと来なかったのです。

勉強会を8回やったところで、一度、活動停止状態になり、ときどきブログを更新するだけの状況になりました。

それが、あることをきっかけにして、状況が一変しました。

(第3話へ続く)

●編集後記

当時、勉強会に利用していたのはVoiceLinkというシステムで、現在はサービス休止しています。

VoiceLinkのインターフェースのデザインをしたのが、アーティストの杉岡一樹さんで、そのときにFacebookでつながりました。

その後、いろんなことがあり、杉岡さんも「反転授業の研究」に参加して下さり、グループのロゴを作ってくださいました。

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