第4回反転授業オンライン勉強会
複雑系の研究によると、新しい構造が自己組織化的に創造される場は、異質なものが出会い、交じり合うところです。
メンバーの多様性と、十分なコミュニケーションとが、グループに創造的な活動を生み出すのです。
Facebookグループ「反転授業の研究」は、eLearningの実践者が中心となって立ち上げました。
最初は、本当に細々とした活動でした。
そこに、アクティブラーニングなどのグループワークをしている先生方が加わったことで、グループが一気に活性化しました。
長年、別々に蓄積してきたノウハウをお互いに出し合うことで、グループ内にエキサイティングな学びが生まれたのです。
さらに、様々な背景を持った方々が次々と合流し、非常に多様性の高いメンバー構成になってきました。
このようなメンバーが、Facebookグループや、オンライン勉強会を通して対話をすることにより、教育×ITに対して、ムーブメントを起こしていけたらと思っています。
第1回、第2回のオンライン勉強会では、グループワークを実践されている方が発表しました。
デジタルハリウッド大学との合同イベントで行った第3回勉強会では、動画講義に取り組んできた実践者が発表しました。
第4回のオンライン勉強会も、引き続き、動画講義をテーマにして実施したいと思います。
動画講義といっても、様々な種類があります。
(1)実際にやっている授業をビデオで撮影する。
(2)授業をスタジオ撮影する。(電子黒板を使用する場合もある。)
(3)スクリーンキャストのソフトを使って15分以下の動画を製作し、学習マップで全体像を見せる。
(4)スクリーンキャストのソフトを使って15分以上の動画を製作する。(倍速再生が必須)
(5)パワーポイントの画面を指差しながら講義をし、ビデオで撮影する。
(6)紙に手書きで文字や絵を書き、上からビデオで撮影する。
(7)講義をアニメーションで作る。
第3回の勉強会では、(4)のケースの実践者が発表を行いました。ここでは、動画の長さや、倍速再生がテーマになりました。
第4回では、(1)(3)(5)のケースの実践者が実践例をお話してくれます。
それぞれのやり方の特徴を理解することで、動画講義を作ろうと考えていらっしゃる方が、自分に合ったやり方を見つけていただければと思います。
それでは、登壇者の方の紹介です。
名越幸生さん「一人でも明日からできる動画活用の教育実践」
(プロフィール)
東北学院中学校・高等学校(私立・宮城県)教諭 18年目。 担当は高校物理と中学理科。 校務分掌は情報システム部、ディベート部顧問。 昨年から始まった『デジタル教材勉強会 in Sendai』のWeb担当として、Ustream配信を担う。その経験から「(配信なしで)動画を撮るだけなら全く難しいことはない」と気付き、昨年度は課外講習を、今年から(新カリキュラムになることもあって)授業を録画する取り組みを継続している。
(内容)
こうした発表の機会が与えられたことに感謝します。 私はまだ「反転授業」に取り組んでいません。 ですが最初から「反転授業」を始めようと考える前に、自らの体験上“意図的にハードルを下げた取り組み”から始めることをお勧めしたいという内容です。 また、こうした発表の機会があるだろうと想定して、実践の初期の頃から、動画で学んだ生徒たちにアンケートを実施しています。生徒たちの正直な感想が、皆さんのお役に立てば幸いです。 私の実践は“やろうと思えば誰もが真似られる”ところが最大の特徴です。“目新しさの無さ”が弱みであり、“普及しやすさ”が強みだと思っております。 よろしければ今回の勉強会を、共に学び合う機会としましょう!
中村孝一さん「eboardの動画制作 ~年間10回再生される学習動画のつくり方~」
(プロフィール)
NPO法人 eboard代表。「学びをあきらめない」をミッションに、自ら1000本以上の動 画を制作し、無料学習サイトeboardを開発。教育格差の解消に向けて、奔走中です!
(内容)
・eboardの紹介
・eboardの動画の特徴と制作
・ユーザーからの反響 (・反転授業的取り組み(島根での取り組みや水野さんの学習塾の話))
・eboardが取り組む課題と活動へのご協力のお願い
※かっこは、時間があれば話す予定です。
横川淳さん「予習動画の模索 ~授業とがっちりかみ合った家庭学習のために~」
(プロフィール)
(株)コムタスグループ コムタス進学セミナー 理科担当(特に高校生の物理・化学)
・著書 「気楽に物理」 ロケット、虹、電流など、身近に見られるいろいろな現象を、主に高校までに習う物理でやさしく解説した読み物です。
・webサイト 「カガクのじかん」 いわゆる「理科っぽい内容」をやさしい読み物にした感じのサイトです。
中国新聞社の「ちゅーピー子ども新聞」の「おもしろ理科」というコーナーをずっと担当させていただいています。その内容からの流用が「カガクのじかん」の半分ぐらいを占めています。残り半分はwebオリジナルです。
(内容)
タイトルは大仰ですが、実際に達成できたことはまだ「授業内から『書き写すだけになりがちな時間』を家庭学習に追い出す」という程度のことです。この小さな一歩が今後どのように「授業とかみ合った家庭学習」につながっていくのか、またそのためになぜ今のスタイルの予習動画にしてみたのか、ということをお話しできればと思います。
第4回 反転授業オンライン勉強会へのお申し込み
日時 12月22日(日) 22:00-23:30
会場 Web教室システム「WizIQ」
参加費 無料
席に限りはありません。カメラ&マイクなどは必要ありません。
初めて入室される方は、少し時間がかかる可能性がありますので、余裕を持って入室してください。
●Facebookグループ「反転授業の研究」では、529名のメンバーがアクティブに活動しており、様々なコラボレーションも生まれています。
参加希望の方は、こちらから追加申請してください。
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