反転授業の研究
「反転授業の研究」は、物理ネット予備校の田原真人が2012年12月に立ち上げたFacebookグループです。
その後、新しい教育のあり方に関心のある多くの方が参加して下さり、2014年11月現在では、2400名を超えるグループになりました。
「反転授業の研究」のビジョン
メンバー数が増えるに従い、グループのビジョンが次第に固まってきました。
【ビジョン】
Facebookグループ「反転授業の研究」は、テクノロジーを利用することによって学習者中心の学びを作り出していこうと考えている人が、対話を通してアイディアや理解を深めていこうというグループです。
多様性のあるメンバー間の対話により、自己組織化的に集合知を得ることを活動の目標にしています。
また、メンバーが協力し合って集合知を得ることを体験することにより、21世紀型スキルを磨くための自己研鑽の場でもあります。
「究極の反転授業」のような唯一の解を目指すのではなく、活発な対話が繰り広げられることによって、それを養分とした豊かな生態系が生まれ、「多様性のある森」が育った結果、それぞれにとって有益な果実が実るというイメージで運営しています。
未来を示すコンパス!「反転授業の研究」のロゴ
このようなビジョンをもとに、シンボルアーティストの杉岡一樹さんがロゴを作成してくださいました。
ロゴ作成の物語はこちらをご覧ください。
安心して対話するためのグランドルール
主体的な学びを促すためには、権威を手放し、フラットでオープンな場を作ることが重要です。「反転授業」では、教師が壇上の賢人という権威を手放してガイド役に回ることで、学習者の主体的な学びを引き出します。その際に、権威の代わりとして重要な役割を果たすのが「グランドルール」です。「反転授業の研究」も、様々な権威や上下関係をグループ内に持ち込まず、グランドルールを設定し、グランドルールに沿って有意義な対話をすることを目指しています。
【グランドルール】
自由でオープンな対話が行われるために、最低限のルールを設定します。(ルールについての意見もお願いします)
・知識レベルや社会的地位などによらず、平等に対話すること
・相手を誹謗中傷しないこと(意見の違いはOK)
・他の部分のコメントと関連するときは、リンクを張ること
・できるだけ対話に参加すること
※相手の意見に対して違う意見を述べるのはOK。その意見を言っている相手の属性について批判するのはNG。
NG例:「学生のあなたには分からないと思いますが・・」
※話の前提を確保するために、必要な情報はリンクを張って共有してください。
※対話の量と質が閾値を超えたときに、自己組織化が起こります。
カオスを乗り越えるためのスキル
フラットな関係は、ときとして不安定な状況、カオス的な状況を生み出します。しかし、そのような状況になることを恐れず、知恵を出し合って乗り越えていきたいと思います。そのときに、必要になるのが、以下のスキルです。
【メンバーに求められるスキル】
・自己と他者のメンタルモデルの違いを認識し、その違いによって断絶するのではなく、そこから多角的な視点を獲得し、創造へつなげること。
・相手の話をよく読み、良質の問いによって、相手の言いたいことを十分に引き出すこと。
参考「どんぐり教員セミナー」
自然発生する探究テーマ
反転授業の研究では、様々なことが探究テーマになっています。探究テーマは運営側が決めているのではなく、グループ内で自然発生しています。自然発生した探究テーマを拾い上げて、オンライン勉強会のテーマにしています。現在は、次のようなテーマが探求されています。
【主な探求テーマ】
・動画授業の作り方
・授業設計
・アクティブラーニング
・探究型学習
・参加型組織、学習する組織
・ファシリテーション
・著作権
熱いぞ!オンライン勉強会
普段は、Facebookグループで交流していますが、定期的にオンラインで集まってリアルタイムで勉強会を行っています。登壇してくださる方へのインタビュー記事も、理解を深めるのに役立っています。
【オンライン勉強会について】
月にほぼ1度のペースでオンライン勉強会を実施しています。
Web教室に一同に集まり、第1部では1-2人の登壇者が発表し、第2部では、参加者がグループに分かれてビデオチャットでディスカッションしたりしています。
過去のオンライン勉強会の資料は、このグループの「ファイル」、または、「反転授業の森」の研究レポートに置いてあります。
ナレッジが自己組織化する場「反転授業の森」
Facebookグループの投稿は、時間とともに流れていくため、保存しておきたいものは、「反転授業の森」というSNSに保存しています。
【反転授業の森】
FBグループではアイディアの種が次々と生まれています。
それを育てていく場として、仲間を募り、小グループを作って行動していくことが重要だと考えています。
そのための場として、「反転授業の森」を用意しています。
FBグループで仲間を見つけ、「反転授業の森」で研究グループを作り、そこでの活動を研究レポートとして発表してください。
FBグループ→研究グループ→研究レポート
というように、情報が下から上へ移動し、ナレッジが生まれていくための場です。
「反転授業の森」
まずは、自己紹介から始まります。ここで、様々な出会いが毎日のように起こり、様々なつながりが生まれています。グループ内でタグを検索することにより、自分が出会いたい人を探すこともできます。
自己紹介から縁が繋がる!
【新しく加わっていただく方へ】
グループを創造的なものにするために、活発な対話を重要視しています。自己紹介が、その一歩だと考えています。
・お名前
・お仕事、活動など
・Webサイト(もしあれば)
・反転授業に興味を持ったいきさつ
などを書いていただけると助かります。書ける範囲で結構です!
その際、自己紹介の投稿の最後に「グループ検索用のタグ」を入れていただけると助かります。
たとえば、
【自己紹介】【塾】
のように、投稿種類タグ+属性タグ の組み合わせなど、2つ以上入れて下さい。
属性としては、
【小学校】【中学校】【高校】【大学】【塾】【予備校】【ICT】【メディア】【コンサル】【NPO】【プログラミング】【EdTech】【医療】【家庭教師】【語学】【英語学習】【日本語学校】【産業人教育】【成人学習】【アフリカ】【貧困】【社会起業】
合うものがなければ、新しいタグを作っていただき、田原までお知らせください。
また、右上の虫眼鏡のマークをクリックすると、グループ内のキーワード検索をすることができます。
実践例だけでなく、課題のシェア、ニーズの情報なども、とても貴重な情報です。多様な背景を持ったメンバーが、活発に情報をやり取りする中で、アイディアの受粉が起こり、有益なメタ情報が創造されることを目指しています。
「反転授業の研究」に参加するために、どのような資格も必要ありません。今は、全く知識はないけれど、これから学んでいきたいという方も大歓迎です。1カ月もすれば、様々なことを知ることができると思います。
あなたの参加をお待ちしています。
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