松嶋渉さんにとってのファシリテーションを学ぶ意味

「反転授業の研究」の田原です。

10月1日から始まるオンライン講座「ファシリテーションスキル入門」の目的の一つは、ファシリテーションスキルを広めるためのコアチームを作ることです。

ファシリテーションスキルを身につけた人は、そのスキルを周りに伝えていくことができます。

その人を中心として、同僚やお子さん、生徒などのファシリテーションスキルが、高まっていくことでしょう。

チームのメンバーが直面する様々な課題を、チームでシェアして、みんなで解決策を探り、それを現場にフィードバックしていくことができれば、大きな力になると思います。

そのためには、参加者同士が、お互いによく知り合うことが必要だと思っています。

前回実施したAL型講座では、横山北斗さんによる「横山ルーム」が、メンバー間の親交に大きな役割を果たしました。

ビデオチャットでつないで、ほとんど居酒屋気分で、気楽に話すことで、親近感が増し、相互理解が深まりました。

今回の講座では、松嶋渉さんに、同じ役割をしてもらう予定です。

松嶋渉さんのインタビューはこちら

週1回開かれる「松嶋ルーム」で、日々感じているいろいろなことを気軽にシェアしながら、交流を深めたいと思います。

その松嶋さんに、ファシリテーションを学ぶ意味についてうかがっていますので、紹介します。

「でもこんなことやって何になるんですか?」

とか

「それは無理だと思います。難しいです」

そのようなネガティブな発言が会議やアクティブラーニング中にあった時、以前であればその発言に失望し、あまり相手にしたくないな、と思う自分がいました。

時にはカチンときて、相手を論破してやろうする自分もいました。

相手の事を悪く思う自分もいました。

しかし、今では少し違う捉え方が出来ています。

発言というのは、現象です。

その人の背景や考え方・思想・感情などとその場のやりとりとが混ざって
出て来る現象です。

・なぜその人はいまそういった発言をしたのか?
・その発言に対して自分はなぜこういう反応を感じるのか?
・いまのこの会議の目的は何なのか?
・相手にとって大切な事は何なのか?
・自分にとって大切な事は何なのか?
・お互いにとって大切な事は何なのか?
・どうすれば良い解決方法が得られるだろうか?

また相手という「人」でなく「コト」にフォーカスすると別の見え方も出来てきます。

今ではそのように考え相手に対してニュートラルな気持ちで

「もう少し詳しく教えて下さい」

とか

「いまはそのように感じられているのですね」

など批判・禁止せずに承認・発問することが出来るようになり、相手自身に気づきを与える事が出来たり場を安心・安全に運営する事ができるようになりました。

このような考え方を身につけるためには、もちろんたくさんの経験が必要ですし、元々持っている資質も大きく関係してきます。

しかし単に体験的に習得しているだけでなくてその理論的裏付けも持っていれば自分のやっていることを客観視でき余裕を持って解決方法を模索していく事ができます。

ファシリテーションスキルである傾聴・承認・観察・メンタルモデルやメタ認知などを体得することで自分の活動の幅が広がっていると感じています。

松嶋さんの言葉は、1年前にの自分には、もしかしたら理解できなかったかもしれません。

僕は、まさに、「カチンと来て、論破してやろう」と思ってしまう傾向があったので。

ファシリテーションを学ぶことで、僕自身も松嶋さんと同じように、感情的で反射的な反応を、ひとまずやり過ごし、承認・発問へつなげることが少しずつできるようになってきました。

そして、その結果、以前の自分では、全くできなかったタイプのコミュニケーションが、少しずつですが取れるようになってきました。

その経験を振り返ってポジティブに捉えたことで、今、ファシリテーションをもっと学びたいという意欲が湧いています。

そして、同時にファシリテーションのスキルを多くの人に広げていきたいと思っています。

講座の申し込み締め切りまであと3日。
20名に達した段階で締め切ります。

ファシリテーションスキル入門

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