第12回反転授業オンライン勉強会「はじめての反転授業&アクティブラーニング実践」

日本において、反転授業は、2012-2013年から、一部の先進的な教育機関で導入されるようになりました。

2014年に入ると、実践者が一気に増え、各地で実践されるようになってきました。

今、まさに、実践の輪が広がりつつある段階だと思います。

つまり、日本には、実践をはじめたばかり、または、これから実践をはじめようと考えている方がたくさんいるはずです。

第12回の勉強会では、実践を始めるようとするときに、どのような壁にぶつかるのか、それを、どうやって乗り越えたのかということを、首都大学東京国際センター日本語講師の藤本かおるさんと、徳島大学共通教育センタードイツ語非常勤講師のギュンター知枝さんにお話しいただきます。

チャットボックスで、直接、登壇者に質問することができますので、ふるってご参加ください。

第2部では、3通りの方法でオンライングループワークに参加できます。

・ビデオチャット(大推奨)

・ボイスチャット(推奨)

・テキストチャット

ビデオチャット・ボイスチャットで参加の方は、Webカメラやヘッドセットをご用意ください。ノートPCの内蔵マイクで参加の方は、ハウリング防止のためヘッドフォンを着用ください。

※第1部だけの参加も可能です。

日時 : 8月26日(火) 21:45-23:30

テーマ:「はじめての反転授業&アクティブラーニング実践」

場所 : Web教室 WizIQ

参加費 : 無料

第1部 登壇者の発表 21:45-22:45

(1)「とにかくやってみよう!初めての反転授業」

首都大学東京国際センター 日本語講師 藤本かおるさん

(2)「アクティブラーニングにチャレンジ中です!一非常勤講師の取り組み。きっかけから行動までの流れ」

徳島大学共通教育センター ドイツ語非常勤講師 ギュンター知枝さん

第2部 オンライングループワーク 22:45-23:30

講演者の発表内容は以下の通りです。

「とにかくやってみよう!初めての反転授業」

首都大学東京国際センター 日本語講師 藤本かおるさん

(プロフィール)

20代後半の海外遊学を経て、日本語教師の道へ。教師をする傍ら、デジタルコンテンツeラーニング開発と運営をライフワークとし、いくつかのコースを企画立ち上げ運営して行く中で、eラーニングコースとして独立したものではなく、教室活動の中でもデジタルコンテンツを活用したいと考えるようになる。

海外とつないでの遠隔対面授業の実践を経て、反転授業を知り、一語学講師として「とにかくやってみよう!」と反転授業を始めたばかり。
 
藤本かおるさんのインタビューはこちら
 
(内容)
 
これから「反転授業」をやってみたいと思っているITに強くない先生にとって、どんな難しさがあるでしょうか。いくつかのハードルがあると思います。最初に考えるのは、どうやって事前学習用の動画コンテンツを作るのか、という点ではないかと思います。では、動画コンテンツを作った後、どうやって学生に配信するのか。著作権、セキュリティは?と、始める前のハードルの高さに、躊躇する先生も多いでしょう。
 
 今回は、一語学講師が、大学のサポートなしでどうやって反転授業に取り組み、どのような問題点や難しさがあったか、まず、授業運営上の問題についてお話いたします。また、実際に反転授業を行った結果、語学講師としてどのような内的変化があったのか、自己振り返りに関してもお話をしたいと思います。
 
 

「アクティブラーニングにチャレンジ中です!一非常勤講師の取り組み。きっかけから行動までの流れ」

徳島大学共通教育センター ドイツ語非常勤講師 ギュンター知枝さん

(プロフィール)

1988年京都市立芸術大学 音楽学部卒業(声楽専攻)その後大学院進学をめざしてドイツに留学するが、受験準備中に出会った地元ドイツ人(現夫)と1989年に結婚して出産、そのまま1995年までドイツに滞在。ドイツ在住中に翻訳・通訳のアルバイト、自治体の文化講座での日本語講座を担当したことなどを通じて語学への興味が深まる。 1995年どうしても日本で暮らしてみたい夫に説得されて家族で帰国。帰国後は、派遣社員などとして一般企業に勤務する傍ら、大分県竹田市、徳島県鳴門市の姉妹都市交流の通訳・翻訳・都市紹介DVDのドイツ語吹き替え、徳島県がドイツのニーダーザクセン州と友好提携する過程での通訳などのほか、市の国際交流協会主催の成人むけドイツ語講座、大学生の個人留学前のドイツ語指導など、細々とドイツ語に関わる仕事を続ける。2011年秋より徳島大学共通教育センター ドイツ語非常勤講師として勤務中。2013年10月に独文学会、ドイツ語教育部会、ゲーテインスティテュートの3団体が主催する「ドイツ語教員養成・研修講座」に参加したのをきっかけに教授法に興味を持ち、同じころに反転授業の研究FBグループに出会って今に至る。
 
ギュンター知枝さんのインタビューはこちら
 
(内容)
 
<第一段階>
「そもそも大学でドイツ語を学ぶ意味とはなんだろう?」大学で教え始めてからずっと、この疑問が原因でモヤモヤした気持ちが続いていました。
しかし私の周りには、この問いの答えを知っていそうな人はいませんでした。
 
<第二段階>
「ドイツ語教員養成・研修講座」に参加し、同じ時期に「反転授業の研究FBグループ」に出会い、そこからワールドカフェやアクティブ・ラーニングなどにも興味を持って教育関係の本や記事を次々に読むようになりました。また、インストラクショナル・デザインを知り、学習にはまずたどり着くべき状態(目標)があって、そこから逆算して授業を組み立てるということも知りました。
いろいろあわせて考えるうちに、答えに関するヒントをえることができました。
「言語はツールである」
 
<第三段階>
「言語はツールである」という考え方を自分の授業に取り入れるとしたら、今のままの授業ではいけないだろう。学生をアクティブに学ばせるためには、時間の確保のために授業の一部分を授業の外に出す必要がある。
そこでWeb単語帳を利用して、一部の学習を家庭での予習にまわすことにしました。
授業でも、おもちゃのお金を使って銀行窓口でのやり取りをする、などリアルなシチュエーションを模した内容を取り入れました。
 
<第四段階>
それでも「言語をツールとしているっぽい教材」はフェイクに過ぎない。自分がフェイクだと感じていることを学生に、いかにも生教材であるかのように提示するのは抵抗がある。
これが新しい悩みでした。
 
<第五段階>
ところが、TEDのサルマン・カーン氏の話をYoutubeで観たり、彼の本を読んだりして、「全ての学習内容はつながっている。むりやり教科という枠にくくって切り離して教えているだけだ」という主張を聞いているうちに、この「つながっている」の意味の一つは、数学も音楽も絵画もそして「言語も(自分を表現する)ツールである」であることに気が付きました。
今までは、何のためのツールか、というイメージが抜けていたのです。
 
<第六段階>
授業で具体的にどんなことを表現するツールとして言語をツールにするか、で「クリエイティブ・ライティング」が浮かびました。
自分の書きたいことがまずあって、そのために表現方法(単語や文法)を学ぶ。100%リアルです。
チャレンジのモチベーションを高めるために一年の最後に一人一人の作品を載せた文集を発行することにしました。
ここまで具体的なイメージが湧いても、まだ足踏みしている自分がいました。
 
<第七段階>
ドイツ語教員養成・研修講座の先生が「私はプロジェクト型授業に失敗したことがある(でもそこから多くを学んだ)」と教えてくださったことと、小林先生のアクション・ラーニングに参加して、私の悩みをみなさんの質問で整理していただいたことで、一歩を踏み出す決心がつきました。
 
<現在>
「大学でドイツ語を学ぶのは、言語を、自分を表現するツールとして使うことを学ぶためである」
これを体現する授業を目指して
1.Web掲示板への投稿、授業内にグループワークで校正で進める「クリエイティブ・ライティング」(実行中)
2.ドイツのギムナジウムの日本語学習者との交流(企画中)
の2つに取り組んでいるところです。
 
 

第12回反転授業オンライン勉強会

 

日時 : 8月26日(火) 21:45-23:30

テーマ:「はじめての反転授業&アクティブラーニング実践」

場所 : Web教室 WizIQ

参加費 : 無料

第1部 登壇者の発表 21:45-22:45

第2部 グループワーク 22:45-23:30

第2部では、オンラインでグループディスカッションも行いますので、ビデオチャットの用意をお願いします。ビデオチャットができない場合は、ボイスチャットのみ、テキストチャットでの参加でも大丈夫です。※第1部のみの参加もOKです。

お申し込みはこちら

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