第10回反転授業オンライン勉強会「生徒が語る反転授業(2)」

反転授業の効果を考える上で、実践者の声に耳を傾けることはとても有益です。

反転授業の研究では、このように考えて、毎月、実践者の声を聞いてきました。

しかし、実際に授業を受けている生徒は、どのように感じているのでしょうか?

5月に実施した勉強会では、山口県立萩商工高等学校の松嶋渉さんに生徒のインタビュー動画を公開していただき、多くの気づきを得ることができました。

参考リンク

第9回反転授業オンライン勉強会「生徒が語る反転授業」を終えて

第9回反転授業オンライン勉強会「生徒が語る反転授業」参加者の感想(第1部) 

第9回反転授業オンライン勉強会 第2部グループワークの感想 

6月もこのテーマを引き継ぎ、生徒のインタビューやアンケートを中心として反転授業の実態を掘り下げていきたいと思います。

テーマ 「生徒が語る反転授業(2)」

日時 : 6月27日(金) 21:45-23:30

場所 : Web教室 WizIQ

参加費 : 無料

第1部 登壇者の発表 21:45-22:45

「アカデミックスキル習得を目的とした反転授業の実践」

東京国際大学 商学部経営学科教授・博士(工学) 河村 一樹さん

株式会社ハンテンシャ代表取締役 加藤大さん

「JMOOC「日本中世の自由と平等」へ参加した生徒の声」

奈良女子大学附属中等教育学校 二田貴広さん

第2部 オンライングループワーク 22:45-23:30

 

講演者の発表内容は以下の通りです。

アカデミックスキル習得を目的とした反転授業の実践

【プロフィール】

 

河村 一樹(かわむら かずき)

東京国際大学 商学部経営学科教授・博士(工学)。

コンピュータサイエンスをベースにした情報処理教育のカリキュラム編成および教授法の研究,e-Learningを含む教育(学習)支援システムの開発と評価など、情報教育工学を専門とする。所属学会は、情報処理学会,e-Learning教育学会,教育システム情報学会,日本教育工学会,日本情報科教育学会

 

加藤 大(かとう だい)

リクルート ゼクシィ事業部を経て、シニアマーケット専門コンサルティング会社を起業。のちトランスコスモスでWebマーケティング、ライトワークスで企業向けeラーニング事業を企画・開発・販売。ファカルタスにて事業戦略室長を務め、2014年5月、反転授業の導入・運用支援を専門とする、株式会社ハンテンシャを設立。

 

【講演内容(計25分)】

東京国際大学商学部の河村ゼミでは2013年後期から、大学1年生を対象にした「アカデミックスキル習得のための演習」に反転授業を導入しています。

 

[参考リンク]「反転授業」大学でも 動画で予習→教室では実習:朝日新聞デジタル

http://www.asahi.com/articles/ASG117DSPG11ULZU001.html

 

今回の講演では先ず、2013年度に実施した反転授業の詳細を共有します。さらに現在(2014年前期)、反転授業で学習している大学1年生へのインタビュー映像をご覧いただいた上で、授業設計のポイントを教示します。

 

  1. 2013年前期:教材コンテンツの開発,および,2013年後期:大学1年生向け「アカデミックスキル習得のための演習
  2. における反転授業の実践報告(河村、10分)
  3. 2014年度前期:大学1年生へのインタビュー映像(5分)
  4. 2014年度前期:同演習の授業設計のポイント(加藤、10分)

 

JMOOC「日本中世の自由と平等」へ参加した生徒の声

二田貴広(ふただたかひろ)

【プロフィール】

現在、奈良女子大学附属中等教育学校(途中入学なしの中高一貫校)に勤務している二田貴広(ふただたかひろ)です。大学院修了後、秋田県の公立高校の教員を務め、縁あって奈良で教師をしています。教員14年目ぐらいの国語科教員です。

教員となってから、メディア・リテラシーの涵養・育成に関心を持ち、テレビCM分析やマスメディア、アニメ、映画などの表現の分析、テレビCMの制作に取り組んできました。生徒たちが未来を生きるために必要不可欠な能力と思いますし、国語で読解や表現ともリンクするからです。

2012年から、勤務校にipadが順次入り、電子黒板も何台か入れられ、全館wifiが整備されたのにともない、それまでまったくさわったこともなかったタブレットPCとアプリ、ネットワークを利用した学習に取り組みはじめました。ペーパーレス会議システムや、ふせんアプリ、EVERNOTE、デジタル新聞、SNSなどを授業で活用しています。また、海外の記者との交流や日本各地の学校との連携学習にも取り組んでいます。

新たなツールとインターネットが何を可能にし、何を可能にしないのか、それは本当に教育的な意義があるのかエビデンスを出していくことを目指しています。

反転授業では、とくに下記のことについて関心を持っています。

①「予告編動画」が生徒の学習意欲の向上にどう関わるのか

②どんなコンテンツ(動画の内容)が生徒の学習意欲を向上させるのか

③どんなコンテンツ(動画の内容)が生徒の学習を定着させるのか

④僻地の学校での動画コンテンツの学習利用

よろしくお願いいたします。

 

【内容】

奈良女子大学附属中等教育学校の高校2年生6名が、自ら希望して選考に応募し、東京大学 本郷和人教授の「日本中世の自由と平等」の反転授業を受講した。

JMOOCでは、4月からgacco(NTTドコモ)とOUJ MOOC(放送大学)の2つのMOOCsプラットフォームで講義コンテンツを配信しており、gaccoで提供される講座のうちいくつかでは対面授業のプログラムも用意されている。本郷教授の講座はその1つだ。

参加生徒は事前にコースのビデオを視聴し課題に取り組んだり、gaccoの掲示板等で議論を行ったりした。対面授業では、これまでに学んだ内容について、グループディスカッションとディベートをメインとした形で授業が進められた。

4月26日に第1回の対面授業が実施され、その後またオンラインでの講座を受講した生徒たちは、5月10日に第2回の対面授業を受講した。

これらの対面授業は、特別枠で募集された高校生20名の他に、13歳から81歳までの年齢層の約80名の参加者があり、4~5名ずつの18のグループでディスカッションと発表を行った。

本校の参加生徒に、下記のことについて語ってもらおうと考えている。

1,なぜこの講座に興味関心を持ったのか?

2,反転授業という学習形態を受講した率直な感想は?

3,いわゆる従来型の授業との差異、とくに「よさ」と「わるさ」は何か?

4,反転授業という学習形態に将来性はあるか?

5,中学や高校でこの学習形態を取り入れることの是非は?

6,塾や予備校で同じような携帯の授業を受講している場合、それとの差異やそれぞれのコンテンツや学習方法の「よさ」「わるさ」は何か?

生徒たちのインタビュー動画を中心に上記の問いへの率直な答えをみなさまへ紹介して、これからの反転授業を考えていく上での参考になればと考えている。

 

第10回反転授業オンライン勉強会「生徒が語る反転授業(2)」の申し込み

テーマ 「生徒が語る反転授業(2)」

日時 : 6月27日(金) 21:45-23:30

場所 : Web教室 WizIQ

参加費 : 無料

第1部 登壇者の発表 21:45-22:45

第2部 グループワーク 22:45-23:30

第2部では、オンラインでグループディスカッションも行いますので、ビデオチャットの用意をお願いします。ビデオチャットができない場合は、ボイスチャットのみ、テキストチャットでの参加でも大丈夫です。※第1部のみの参加もOKです。

 

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