登壇者紹介 奈良女子大学附属中学・高校教諭 二田貴広さん

「反転授業の研究」の田原です。

本日は、4月23日に実施する反転授業オンライン勉強会でお話してくださる奈良女子大学附属中学・高校教諭の二田貴広さんをご紹介します。

 

二田さんのことをはじめて知ったのは約半年前。Facebookグループで「動画の種類」について調べていたときでした。

次のような質問をグループに投稿しました。

「動画講義を扱っている方に質問です。 次のうちのどのタイプの動画を作成していますか? (下記以外のタイプの動画を作成している場合は、項目を追加してください)」

僕のほうで最初に用意していた選択肢は以下のものでした。

・スクリーンキャストで作成タイプ(15分以下)

・スクリーンキャストで作成タイプ(15分以上)

・授業をそのまま撮影するタイプ

・授業をスタジオなどで撮影するタイプ

・資料動画

この選択肢に、二田さんが、「予告編」という項目を追加したのです。

「予告編って何だ??」

と思い、二田さんに質問したところ、次のような返事とともに動画を見せてくださいました。

—  引用ここから —-

奈良女子大附属の二田貴広です。
田原さんから「予告編って何?」と問われましたので、恥ずかしながらこちらに載せます。著作権などすべてクリアしたものです。
小学校教材の「ごんぎつね」と「おにたのぼうし」を中学高校で再読しようという授業をしようとしています。文学とは何かというアポリアについて考えるためです。
まぁ、授業自体はうまくいくかはわかりませんが、映画のように予告編を見たら生徒の授業への意欲が上がるのでは?という、とある先生の問いかけによって試みてみようと作ったものです。

—- 引用ここまで —-

予告編動画はムービーメーカーで作成されており、授業でやる内容を説明していました。効果音などが使われていて、授業で課題に取り組むのが楽しみになるような仕掛けがされていました。

このような動画の使い方については、全く考えたこともなかったので、とても新鮮でした。

これをきっかけに、二田さんの取り組みについて興味をもちました。

二田さんは、ednityという教育用SNSも授業に導入されています。SNSを導入した理由を質問したところ、

「たくさんの他の人の意見に触れて、それを取り入れながら自分の意見を書くということが、これからは重要です。」

というような返事が返ってきました。

自分の意見を表現したいけど、うまく表現しきれないときに、他の人の言葉を借りることによって表現するというのは、社会人になって必要になる能力だと思います。教室での学びでは、他の人の書いたものを大量に読むことは難しいですが、SNSというツールがそれを可能にしているところが非常に興味深いと思いました。

現在、二田さんは、予習動画を「予告編」と「講義動画」にした場合の比較、SNSを使った場合と使わなかった場合などの比較をしながら、反転授業に取り組んでいらっしゃいます。

二田さんの取り組みは、動画の作り方が、どのように学習意欲に影響してくるのかを考える上でのヒントになると思います。

反転授業オンライン勉強会で二田さんのお話をうかがうのが楽しみです。

 

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