第8回反転授業オンライン勉強会「探究学習と学習意欲」

こんにちは。「反転授業の研究」を主催しています田原真人です。

第8回 反転授業オンライン勉強会の日程が決まりましたので、お知らせします。

テーマ「探究学習と学習意欲」

4月23日(水)22:00-23:30

反転授業に興味のある皆さんの多くは、教室を生徒が能動的に学ぶ場として使いたいと思っているのではないでしょうか。

そのときに、大きなポイントになるのが、どのようにして学習意欲を引き出すのかということです。生徒をワクワクさせて、好奇心に火をつけてしまえば、生徒は能動的に自分で学んでいくからです。

生徒をワクワクさせることに対して、直接的、間接的にテクノロジーを利用する試みがなされています。

・好奇心を刺激するような動画コンテンツを見せる。
・ネットワークで遠隔地と結び、対戦しながら勉強する。
・海外の生徒とオンラインでグループになって協働作業する。
・知識の伝達を動画にして、アクティブラーニングでワクワクさせる。

また、「魅力的な問い」も、生徒の能動的な学びを誘う上で重要な役割を果たすと思います。

問いをきっかけにして始まる探究学習こそ、能動的な学習の代表例ではないかと思います。

いったいどのようにすれば、生徒の能動的な学びをデザインできるのか?

3人の実践者の方にお話をうかがいたいと思います。

 

二田貴広さん

(プロフィール)

現在、奈良女子大学附属中等教育学校(途中入学なしの中高一貫校)に勤務している二田貴広(ふただたかひろ)です。大学院修了後、秋田県の公立高校の教員を務め、縁あって奈良で教師をしています。教員14年目ぐらいの国語科教員です。  教員となってから、メディア・リテラシーの涵養・育成に関心を持ち、テレビCM分析やマスメディア、アニメ、映画などの表現の分析、テレビCMの制作に取り組んできました。生徒たちが未来を生きるために必要不可欠な能力と思いますし、国語で読解や表現ともリンクするからです。  2012年から、勤務校にipadが順次入り、電子黒板も何台か入れられ、全館wifiが整備されたのにともない、それまでまったくさわったこともなかったタブレットPCとアプリ、ネットワークを利用した学習に取り組みはじめました。ペーパーレス会議システムや、ふせんアプリ、EVERNOTE、デジタル新聞、SNSなどを授業で活用しています。また、海外の記者との交流や日本各地の学校との連携学習にも取り組んでいます。  新たなツールとインターネットが何を可能にし、何を可能にしないのか、それは本当に教育的な意義があるのかエビデンスを出していくことを目指しています。

 

(内容)

私は、反転授業と「学習意欲」について話します。  反転授業には「学習意欲の高まり」について2つの異なった効果を持つ可能性があると考えています。  1つは、「自分が学んだことが教室で生かされる、生かすことができる、受容される」ことへの喜びから喚起されるものです。これは、実際に「 」内を体験することがあって、次には「 」内が起きることが期待されて、というように「期待」に変容するからこそ「学習意欲の向上」につながると考えています。  2つめは、「学ぶ内容(コンテンツ)への期待感の高まり」です。たとえば、昨年度、わたしは『ごんぎつね』と『おにたのぼうし』の授業の「予告動画」を作り、学校外で視聴させて課題をSNSに投稿させました。「学校での学びへの期待」を高めることで学習意欲を高めようとしたものです。  上記のとくに2つ目について、予告動画や生徒の投稿内容、授業での様子、他の方法を用いたクラスとの比較を提示しつつ、みなさんともに「学習意欲」について考えたいと思います。

 二田さんの紹介記事はこちら

宝槻泰伸さん

(プロフィール)
東京都三鷹市を拠点に学習塾(探究学舎ー小中高対象ー2年前に開校して現在生徒約110人)を運営しています、宝槻と申します。
高校生の頃、「勉強しかするな!」と当然のごとくに言い切る県立の高校に愛想を尽かし退学したのがきっかけで教育に関心を持つ様になりました。大検を取得して京都大学に進学し、在学中は塾や学生団体等を通じて教育にかかわっていました。弟2人も大検で京大に進学したので、この経験は何かのお役に立てるかもと思い込み、卒業後すぐに起業。当初は私立高校に対する出前授業(出張授業)を行なっていました。以降、紆余曲折色々とあった後、現在の学習塾事業に腰を据えて取組んでいます。塾では「つまらない勉強はやめにしよう」と挑戦的なメッセージをチラシでうたいつつ、一風変わった方針で運営に取組んでいます。数学は数学史・科学史と共に教える、英語は名文の音読・暗唱トレーニング、小学生から高校1年生までは探究学習に積極的に取組ませる、という内容です。数学の研究成果は【tanQ Cinema】という名前でYoutubeに公開を始めました。生徒が受験のために仕方なく学ぶのではなく、ワクワクしながら勉強に取組む事ができる様に「学び方を変える」ことを目指しています。

(内容)
生徒の学習意欲を引き出すには様々なアプローチや考え方があり、万能の方法も方程式もないというのが自論ですが、その中でも最近手応えを感じ始めている「数学史・科学史を使った数学」と「探究学習」という学習塾での取組みについてお話しさせて頂きます。数学・理科・社会(特に歴史)という学問に対して小学生から高校生までの年代の生徒がどのようにして興味関心をもつ様になるのか。自分のアイデアを取組みをお話した上で、みなさんの考え方やアイデアを教えて頂けたら嬉しいです。
また、「一流大学○名合格!」「成績アップ!」といったマーケティングではない、別のコンセプトで教育サービスを市場に届ける方法についてもお話しさせて頂きます。学校も塾も進学実績が問われる様になってから随分時間も経過していますが、従来の教育手法やコンセプトに飽きていたり・批判的なユーザーは何を求めているのか。新しい教育を形にするにはマジョリティーを相手にせず、イノベーターを引きつける戦略が重要です。特に学習塾にかかわっていらっしゃる方と意見交換ができたら嬉しいです。

 寳槻さんの紹介記事はこちら

宮地勘司さん

(プロフィール)

株式会社 教育と探求社 代表取締役社長

1963年、長崎県出身。1988年、立教大学社会学部卒業。同年、日本経済新聞社入社。自らの起案により日本経済新聞社初の社内ベンチャーとして「教育開発室」(現在の教育事業本部)を起こす。2004年、日本経済新聞社を退社し、株式会社 教育と探求社を創設。代表に就任。中学生・高校生が、実在の企業や人物を題材に“生きる力”を学ぶ学習プログラム「クエストエデュケーション」を開発。年間約1万人の中高生が、学校の授業の中で同プログラムを学んでいる。また、社会人向けのキャリア研修「ビジョンクエスト プログラム」を実施。研修実績は、企業人、NPOリーダー、国家公務員、エグゼクティブ層まで多岐にわたる。かわさき起業家大賞受賞、経済産業省キャリア教育アワード入選。法政大学キャリアデザイン学部で講師を務める。著書に「これからの「教育」の話をしよう」(学校広報ソーシャルメディア活用勉強会・共著)

 

(内容)

「学習意欲を賦活する探求学習」 今年で10年目を迎える「クエストエデュケーション」。 学校の授業の中で先生が指導する、キャリア教育のプログラムです。 年間、20~80コマの時間を掛けて、正規の授業の中で学びます。

常に、生徒が主役という思想で設計されたプログラムですから、 随所に自発性を涵養する仕掛けが施されています。

いわゆる今注目を集めている反転授業という枠組みに入るかどうかは わかりませんが、学び手が主役、授業は創発型で、という部分の思想は、替わらないと思っています。

今回は、プログラムの概要と実績、生徒たちの探求を可能にする 仕掛けについて語ります。

【クエストカップ全国大会】 http://www.questcup.jp/ *過去の映像も見れます。

【ニュース23】 http://youtu.be/wnQKwcXssP8

宮地さんの紹介記事はこちら

 

第8回 反転授業オンライン勉強会 「探究学習と学習意欲」

日時 4月23日(水) 22:00-23:30

会場 Web教室システム「WizIQ」

参加費 無料

席に限りはありません。カメラ&マイクなどは必要ありません。

初めて入室される方は、少し時間がかかる可能性がありますので、余裕を持って入室してください。

お申し込みはこちら

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