第3回反転授業勉強会を振り返って

11月22日(金)に御茶ノ水ソラシティアカデミアで反転授業のイベントを行いました。

会場には100名ほどの方が来てくださり、オンラインからも40名ほどの方が参加してくださいました。

僕は、今回、御茶ノ水の会場で、リアルの場に登場してお話させていただきました。

イベントの様子を、早速、こちらのブログでリポートしてくださいました。

 

「反転授業の研究」ライブ参戦記

質が劣る?いや優る!動画講義がリアル講義を超えるためのたった1つの機能

 

また、参加してくださった方から感想をいただいています。一部を紹介します。

●Yさん

【参加場所】:  御茶ノ水会場
【勉強会で分かったこと】:
1.反転授業の可能性が「多様性を持った盛を育てる」という指摘。自分が、無意識のうちに映像授業対生授業、反転授業対従来授業のように二項対立の考え方をしてきたことを悟りました。
2.古山さんが武雄市での反転授業の実践を通じて、子供たちが「授業を受ける生徒」から「授業に参加する生徒」に変化していると報告されていました。新しい方法論の実践を通じて新しい地平が切り拓かれていることを実感し心強く思いました。
3.反転授業の形態(補習型、アクティブラーニング型)、動画授業の分類など実践を通じて概念を整理して提示されたので理解が深まりました。

5年後、10年後に学びや授業がどのように進化しているのかとても楽しみでワクワクしています。
【課題だと感じたこと】:
学習効果を客観的に測定すること
アメリカのMOOC運営者たちは明確にここに焦点をあてています。彼らは収集した膨大なデータにビックデータ解析を用いてより効果的な学習手法を開発し進化させる仕組みを目指していることでしょう。

一方、MOOCとは異なるアプローチで反転授業に取り組んでおられる様々な試みからどのように学びの本質を捉えていくかを模索することでMOOCからのアプローチとは異なる知見が得られると期待しています。

【勉強会への感想】:
大変、密度の高い議論がなされていることに感銘を受けました。是非参加させていただきたく存じます。

●Nさん

【参加場所】:  御茶ノ水会場
【勉強会で分かったこと】:
・倍速やユーザーコミュニティの学習への効果、分かってはいたが、自分たちのサービスでも再度検討していきたい。
・最初から「反転授業」を意識してつくる動画と、通常の映像授業では、特に「どこまで教えるか」など大きな違いがあること。
【課題だと感じたこと】:
・学校での反転授業のむずかしさ
・武雄やその他の事例のスケールアウト
・費用対効果の観点からの反転の評価(動画制作などの諸コストと学習効果、そこまでやるならもっと準備も少なく、できる効果的な取組もあるのでは…?)
【勉強会への感想】:
今まではバーチャルで見聞きしていた方に、リアルでお会いできたのが何よりでした。

●Yさん

【参加場所】:  オンライン
【勉強会で分かったこと】:
反転授業について、アプローチが2方向ある事が分かり、現状理解に役立てられました。
【課題だと感じたこと】:
まだまだ手さぐりな状態だという事で、キーワードが先行していると感じました。
でも、可能性はあると思っています。
【勉強会への感想】:
自宅での参加だったので、ノートPCを起動せずに ipad でアクセスしたのですが、youtube が見えなないのはちょっと辛かった。アイコンが代替テキスト(clap)とかになるのはまあ仕方がないのですが。
そういった意味では、ipad のアプリは紹介されない方がよろしいかと思います。

●Tさん

【参加場所】:  御茶ノ水会場
【勉強会で分かったこと】:
まず、三上さんの報告からの参加でしたので、 あまり全体をつかめていない上での感想です。

【課題だと感じたこと】:
・学習意欲の低い子供に対するケア、フォロー
・はじめは興味本意で家庭での学習を、するかもしれないが、どう継続させるか
・教師がクラスをファシリテートできるか
・端末トラブルの対応

【勉強会への感想】:
反転授業は現時点での教育の理想の形であると認識しているが、低学年層での実施は難しく、クラス内でタブレットやPCを活用した授業展開の方が
まだ現実的であると感じています。

また、そもそもの教育の仕組みの改革、ITリテラシー教育の実施を同時に行わないと単発のムーブメントで終わりそう。

 

●Sさん

【参加場所】:  オンライン
【勉強会で分かったこと】:
・反転授業は1種類ではない
→1種類だけだと思っていたので驚きました。

・質問を生徒間で答えさせる
→教え合い、学び合い
これは実際に勉強を教えていても感じます。
私たちが教えるよりも生徒間のほうがすんなり吸収しているように見えます。

・倍速
→前から反転授業の利点として知っていましたが、今回度々強調されていたので倍速の有効性を再認識しました。
【課題だと感じたこと】:
・15分の壁
→生徒と教師のやりとり等があればそれ以上の動画も可能とのことでしたが、実際にやるとなると教師も生徒も授業時間外に更なる時間の拘束がありますよね。
それならば、やはり10分単位で動画を作ったほうが効率的だと感じました。(学校で導入するならば)
【勉強会への感想】:
リアルとオンライン同時開催ということで、わくわくしながら参加させていただきました。(本当は御茶ノ水の方に参加しようと思っていたのですが、時間の都合上行くことができませんでした)
田原先生のお話や武内小での研究授業のご報告等、参考になるものばかりでした。

まだまだ学生で知識も少なく、皆様のように白熱したコメントをすることもなく見ているだけ、といった状態になってしまい本当に申し訳ありませんでした。
今後もよろしければ是非参加させていただきたいです。

では、今回は本当にありがとうございました。

 

●Kさん

【参加場所】:  御茶ノ水会場
【勉強会で分かったこと】:
実践されている方ならではの、骨太な話が伺えて良かったです!
【課題だと感じたこと】:
会場の設備の問題かもしれませんが、音声が聞き取りにくいところがありました。
【勉強会への感想】:
興味深いテーマですので、引き続き、勉強させていただきたいと思います。
場所や時間をこえる学習スタイルは革命になるでしょうか?
感動を伝えられるネットの可能性や、新たなヒーローの誕生への期待など、まだまだ伸びていく世界が待っていると信じています。

 

●Fさん

【参加場所】:  オンライン
【勉強会で分かったこと】:
デジタルハリウッドの取り組みが良く分かりました。
数学が必要かの表はぜひ手に入れたいので出典が分かれば教えて頂きたいです。
三上さんの話も大変参考になりました。頷くことや間の大切さと倍速の重要性がよく分かりました。
【課題だと感じたこと】:
ネットワーク面の課題はいつものことですから、想定の範囲内でした。
こういう取り組みがたくさん増えて行くとノウハウも溜まって行くのになと思います。
【勉強会への感想】:
時間的には汲々でしたけど、試みとしては面白かったと思います。

楽しい時間でした。音声や映像が一部乱れたところはいた仕方ないですが、初めての人にとってはストレスだったかもしれません。

しかし、このような会をしたことはまた一歩革新だと思っています。課題を拾っていってもっといい勉強会にしたいですね。

 

—- 感想ここまで —-

 

今回のイベントでは、たくさんの方を巻き込んでいくことを目指しました。

 

反転授業は、まだ、ほとんど始まっておらず、そこに可能性を見出している方が集まってきてくださったのです。

ですから、僕は最後に、

「反転授業という究極の形があるわけではない」

「多様性のある森を育てれば、そこには多様な果実が実り、森を育てるのに関わってきた方にとって役立つ果実もきっと見つかることでしょう。」

「これから、いっしょに多様性のある森を育てていきませんか」

mori

というメッセージを伝えました。

リアルの場、オンラインで参加してくださった方に、このメッセージが届き、このムーブメントに加わっていただけたらうれしいです。

 

イベントの後、Facebookグループ「反転授業の研究」のメンバー数は408名まで増えました。

イベント終了後の懇親会では、名刺交換のためにたくさんの方が僕の前に並んでくださり、1時間半の間、ひたすら名刺交換をしながら、たくさんの方のお話をうかがいました。この熱気は、きっと新しいものを生み出すエネルギーになっていくものと思います。

今回、参加できなかった方は、第4回の反転授業オンライン勉強会にぜひ参加してください。

 

Facebookグループ「反転授業の研究」への申請はこちらから

※グループに登録すると、過去の勉強会&イベントの録画ビデオも視聴できます。

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