反転授業の予習率を上げる工夫~無料アプリの利用

反転授業の課題としてよく上がるのが、

「生徒にどうやってちゃんと予習させてくるのか」

ということです。

このブログでも、何度か予習に関する記事を書いてきました。

反転授業で予習率を高める工夫~熊本壺溪塾学園の「配信授業」

反転授業で全員予習してこなかった場合の対策

また、小学生に予習させて来るのは難しかったという実践報告もありました。

小学生に反転授業は可能か?実践例から学ぶ

 

何も工夫しなければ、全員が予習してくるというのは、よほど生徒のモチベーションが高くないと難しいと思います。

しかし、実践されている先生方は、予習率を上げるために様々な工夫をしています。

それらの工夫を、そのまま紹介していくことで、実践されている先生方のヒントになればよいと思っています。

 

福岡県で至誠塾を運営されている水野順二先生は、eboardという無料講義配信サイトを利用して導入授業を行い、教室では、質問対応やチェックテスト、発展問題の演習を行っているそうです。

至誠塾はこちら

中学2、3年生にiPod touchを、まだ人数が少ない中学1年生にはNexus7(2013)を貸し出しているそうです。中学2年生のクラスの生徒は、全員Wifi環境がそろっているということで、Any.doStudyplusという無料アプリを利用して、家庭学習の状況を把握するということを試験的に行っているそうです。

無料アプリを使って、どのように学習状況を把握しているのか、水野先生にうかがいました。

—- 水野先生のコメント —-

反転授業では、家庭学習の役割が大きくなります。私の塾ではAny.doというアプリで各自の学習スケジュールの管理、Studyplusというアプリで学習の成果の記録を行っています。

中学2年生全員が幸いなことに自宅にWifi環境がありますので、リアルタイムで家庭学習の報告が上がってきます。Any.doでは全体または個別にtodoリストが共有でき、さらに各自のタスクが終了したかどうかまで確認できます。Studyplusでは教材ごとに勉強時間やページ数を記録できるため、より具体的な進捗具合が確認できます。

塾に来たときには家庭学習の成果をこの目でチェックし、学習が進んでいない子にはその場で個人面談をし、改善策を話し合っています。

— コメントここまで —-

また、水野先生に、これらの無料アプリを使った取り組みで、予習の状況は改善したのかどうかをたずねたところ、予習率が8割強まで上がったとのことでした。以前、eboardの中村さんのレポートにあった、「5割予習してくればよいほう」に比べて、大きな改善が認められると思います。

Studyplusを使った具体的な利用法を水野先生がこちらにまとめてくださったので、ご覧下さい。

Studyplusを使った家庭学習管理

 

eboardのような無料講義配信サイトを利用し、塾で反転授業を行うというやり方は、今後、増えてくると思います。

その中で、水野先生の先進的な取り組みが、予習率を上げるための大きなヒントになるのではないでしょうか。

 

■10月7日のオンライン勉強会では、反転授業やアクティブラーニングを実践されている先生(合計3人)が、実践例を紹介してくださいます。

オンライン反転授業はこちら

 

■実践されている方、実践を検討されている方、ぜひ、つながりましょう。

Facobookグループ「反転授業の研究」はこちら

※グループに参加希望の方は、田原までメッセージ下さい。

コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ