大学の授業に第三の道を見つけたい!

こんにちは。田原です。

2月17日のオンライン勉強会では、「オープンでフラットな関係」というものが大きなテーマになっています。

これは、Facebookグループ「反転授業の研究」で掲げているビジョンとも重なるものです。

ですので、筒井洋一さんの問題提起を良い機会として、教育のあり方、グループのあり方、社会のあり方について、みなさんと一緒に考えていきたいです。

昨年オンライン講座「ファシリテーションスキル入門」を実施するときに、なぜ、ファシリテーションスキルが重要なのかということを突き詰めて考えました。

上下関係においては、上から下に情報が一方的に流れるので、ファシリテーションスキルなんか必要ないんですね。

下に位置づけられている人に求められているのは、黙って受け入れて、言われた通りに行動するだけですから。

ピラミッド型社会においては、少数の自由に意見を言える「上の人」と、その他大勢の「下の人」が生まれます。

「下の人」に、面白くなくて、苦痛なことをやらせるために賞罰システムを作り、行動をコントロールしているわけですね。

この構造は、多くの歪みを生み出してきたのではないでしょうか?

これは、社会だけではなく、その縮図である教室でも見られる構造だと思います。
 
様々なレベルの教室において、教師が生徒を賞罰システムによって管理する試みが行われ、その結果、生徒の主体的な学びが抑制されて、自律的に学べない生徒が生み出されてきたのではないでしょうか?

では、どうしたらよいのでしょうか?

教室において、教師がコントロールを手放して支援に回り、生徒の主体性を促していくことが重要だという共通認識が、「反転授業の研究」の中には生まれつつあります。

しかし、コントロールを手放しただけではうまくいかない場合が多いです。

生徒は、小学校から教育システムの中で身につけてきた「教室における正しい態度」を身につけているからです。

つまり、受動的に学ぶ態度を、学んできているのです。

その生徒に対して、どのように働きかけていくのか?

京都精華大学の筒井洋一さんの試みは、そのための大きなヒントになると思います。

以下は、筒井さんのメッセージです。

大学の授業に第三の道を見つけたい!

大学で授業する人って、授業支援をしている人って誰かわかりますか?

専任教員(特任教員、客員教員など)が授業するのは当たり前ですが、それ以外に学外の専門家が非常勤講師やゲスト講師という肩書きで授業をされています。いずれもその分野の豊富な経験と学識に基づく得がたい授業です。非常勤の方には、低額の講師料をお支払いして担当してもらっています。

特に、私学では、もし非常勤講師の授業がなければ、大学の授業が成り立たなくなるくらい学外の方に依存しています。大学の知というのは、すでにかなり学外の知に依存しているということです。

大学の授業では、直接の授業担当者ではないですが、正規職員以外にも授業補助者の役割も大きいです。ティーチングアシスタント(TA)、スチューデントアシスタント(SA)、教務助手・補佐などの授業支援スタッフです。機材管理やレポート・出欠管理などの業務に従事しています。大講義でも出席管理やレポート・コメントカードの提出が増えていますが、教員一人で管理できないので、ゼミ生や院生、卒業生などがこうしたスタッフになってもらっています。彼らは、教員の権限下で忠実に業務を遂行します。 

大学の授業においては、これら二つの役割が大きな働きをしていますが、私は第三の道がないかと思っています。すなわち、雇用関係でもなく、上下関係でもない道です。豊富な社会経験や専門的なスキルを持っている学外の方にボランティアで関わっていただくことで、これまでの授業とはかなり異なります。もちろん、あくまでもボランティア的な関わりで授業に意義を見いだしたら、何の見返りもなく協力してもらえるような関係です。私は、これを共感でつながる学びの信頼関係と呼んでいます。

ちょっと厚かましいと思われ、一見すると夢みたいな話のようですが、現在の社会を見ればそうしたこともあながち夢ではありません。これまで盤石であった企業の終身雇用制度や年功序列制度も形骸化しつつあり、インターネットの普及によって、小さな組織であっても大組織に負けない業績を残せたり、本務とは別の分野で専門的な知識や経験を活かすプロボノ的な働き方も広がってきています。もちろん、生活保障のための給与は依然重要ですが、同時に、お金がすべてという価値観ではない生き方が広がっています。

一方で、上下関係で秩序を維持しようとする方法も限界が見え、対等の立場で取り組む生き方も広がっています。大組織ではなくより小組織で、トップダウンではなくボトムアップへという流れです。

組織の内と外の壁をできるだけ下げてオープンにしていき、同時に、その関係もできるだけフラットにしていくこと。これが、未来の方向性だと思います。

私は、大学の授業で、このオープン、かつフラットな環境を創っていけばどのような変化があるのかに関心があります。ここ三年間、これを実証しようとしています。

そんなことばかり考えるのではなく、ちょっとはまともなことしろよ! といつも言われています。はい。でも、やっぱりちょっとだけでも未来を見たいのでやめることができないです。

みなさんにもそういうことってありませんか?

2月17日勉強会では、こうした実践について話していきたいと思います。

2月17日21時30分から行います。
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