『強烈なオヤジが高校も塾も通わせずに3人の息子を京都大学に放り込んだ話』がついに発売!

田原です。こんにちは。
 
 
探究学舎代表の宝槻泰伸さんの書籍が、本日から発売になります。
 

「反転授業の研究」では、たくさんの出会いがあり、たくさんのコラボが生まれています。
 
 
この本にも、このグループでの出会いが関係しています。
 
 
反転授業の1つのテーマである「主体的な学び」を引き起こすために、生徒にどのようにして働きかければよいのか?
 
 
これを勉強会のテーマにしたいと思ったとき、真っ先に頭に浮かんだのが、探究学舎の宝槻さんのことでした。
 
 
宝槻さんがFacebookグループに参加され、自己紹介を投稿したときから、その活動に興味があり、HPを見て感想を送ったり、FBメッセージでやり取りしたりしていました。
 
 
それで、2014年4月23日に実施した第8回反転授業オンライン勉強会「探究型学習と学習意欲」で登壇していただくことにしました。

そのときのインタビュー記事はこちら

オンラインで交流しているうちに、一度、お会いしてみたくなり、東京、高円寺の喫茶店で会いました。
 
 
高円寺に現れた探究学舎の塾長、宝槻泰伸さんは、白いシャツを身にまとい、とても精悍な雰囲気の方でした。
 
 
早速、コーヒーを飲みながら、探究型学習について話し始めました。
 
 
僕が知りたかったのは、そもそもどうして宝槻さんが、探究型学習というものに目をつけたのかということでした。
 
 
宝槻さんが高校を中退して、NHKスペシャルや映画を見て勉強し、京都大学へ合格したという異色の経歴の持ち主だということを知っていたので、そこに探究型学習や学習意欲を理解するヒントがあると思ったのです。

一方、宝槻さんは、探究型学習のノウハウをどうやって広めていこうか試行錯誤している状態でした。
 
 
Webを使って10年以上ネット予備校を運営し、反転授業のFacebookグループを大きくしてきた経験が、もしかしたら宝槻さんに役立つかもしれないと思いました。
 

宝槻さんとの会話は、とてもエキサイティングで、コーヒーを飲むのを忘れるほど熱中しました。
 
 
僕の質問

「宝槻さんや、2人の弟さんが、高校へ行かずに、探究型の学習をして、3人とも京都大学に合格したというところに、大きなヒントがあると思うんですが、それは、どういうことだったんですか?」
 
宝槻さん

「実は、それには秘密があって・・・ウチには強烈なオヤジがいて・・」
 
 
それは、驚くべき内容でした。
 

宝槻さんが語ったのは、心に火をつけるための超具体的な方法でした。
 
 
宝槻さんのオヤジさんは、3人の息子をはじめ、たくさんの子供の心に火をつけ、知的感動体験をさせることを通して自ら学ぶ力をつけ、その結果として、難関大へ合格させていたのでした。
 
 
そのとき、宝槻さんは、探求学習に使用できる動画「TanQ Cinema」を、どのように広めていくのかということを考えていたのですが、僕から見ると、コンテンツよりも、宝槻さん自身が身を持って体験した探究型学習のノウハウのほうが、魅力的に見えました。

また、学校に任せっきりにせず、親が子供の教育に関わっていくという考え方にもとても共感しました。
 
 
それで、その感想を宝槻さんにフィードバックしました。

「宝槻さん、その話、本当にすごいですよ。それを、Webで物語として書きませんか?」

「探究型学習の重要性に気づいている人は、まだまだ少数派なので、地域限定でやるよりも、Webで日本全国を対象にしたほうがいいですよ。」

「日本全国に薄く広く分布している人たちにメッセージを送って、ネットワークを作りましょうよ!」
 
 
僕は、興奮して早口でしゃべりまくりました。

共感によるネットワークを作るために、「物語」が大きな力を発揮することを、「eboard物語」のクラウドファンディング企画で実感していたので、宝槻さんに物語を書くメリットについて熱弁をふるいました。

 
その後、「オヤジさんの果たした役割」について、二人で思考の抽象度を上げていきました。
 
 
特に重要だと思った要素は、次の4つ。

 
・「オヤジ」は、発達段階に合わせて「心に火をつけるコンテンツ」を配置する。

・子供は、「オヤジ」の勧めるものだから面白いはずだという信頼を担保にコンテンツに取り組む。

・「オヤジ」は、子供が楽しんでコンテンツに取り組めるような仕組み作りをする。

・知的感動体験を通して、子供は自分で学ぶ力をつける・

話しているうちに、情報発信をしていくターゲットが見えてきました。

田原「ターゲットは、」

宝槻さん「親ですね!」

対話の中で、二人のアイディアを混ぜ合わせて、化学反応がバチバチ起こった結果、解が見つかりました。
 
 
Teachingを親がするのは難しくても、Coachingなら十分にできます。
 

Webに魅力的なコンテンツが溢れている現在、家庭学習の可能性が、大きく広がっていることを、僕自身も実感していたので、時代を大きく先取りしている宝槻さんの学習体験とノウハウに、大きな価値があると感じました。
 
 
家庭学習に革命が起こるかもしれないという思いが生まれて、ワクワクしました。
 
 
子供と信頼関係にある親が、世界に存在するコンテンツを子供に紹介し、子供の心に火をつけ、知的感動体験を通して自ら学ぶ力を育てる。

ここでの、子供と親の役割は、反転授業における生徒と教師のやり方と重なります。

「壇上の賢人からガイド役へ」のガイド役になるためのノウハウを宝槻さんは、たっぷりと蓄えていたのです。

 
話しているうちに、2人とも、深い納得感に包まれました。
 
 
この後の、宝槻さんの行動は、ものすごかったです。

まさに、火がついたような行動力を見せました。

 
宝槻さんは、早速、Story.JPにオヤジさんの物語を書き始めました。
  
 
『強烈なオヤジが高校も塾も通わせずに3人の息子を京都大学に放り込んだ話』

これが、あっという間にStory.JPで殿堂入りに。

さらに、東洋経済でインタビューされることに。

高校も塾も行かずに合格! 京大3兄弟の秘密

宝槻さんの勢いは止まりません。

「探究ダイアログ」をスタートし、各地を回って、保護者と探究型学習についての対話を始めました。

そして、ついに書籍化の話が・・・・。
 

喫茶店で会ったのが4月のはじめ。

Story.JPで話題になっていたのが5月。

その後、執筆をスタートして8月に出版。

宝槻さんの周りを、時間がものすごいスピードで流れ始めました。

反転授業やアクティブラーニングは、主体的な学びをどうやって導くのかが大きなテーマになると思います。

宝槻さんの物語は、どうやったら学習意欲に点火することができるのかを示す、非常に参考になる事例になっています。

本日から発売です。(僕も早速、購入しました!)

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