飛躍するためには、一度しゃがむ必要がある

田原です。
こんにちは。
 
ある一つのやり方を続けていると、次第に改善されてきて、やがて、これ以上改善できないところまで到達します。
 
そこから、さらに発展させていくためにはどうしたらよいでしょうか?
 
 
スポーツを経験したことのある方は、
 
「もっとうまくなるために、今やっていることを壊す」
 
という経験をしたことがあるのではないでしょうか?
 
 
慣れ親しんだフォームを大改造し、新しいフォームを身に着けようとすると、一時的にパフォーマンスが下がります。
 
これまで無意識にできていたこともできなくなってしまいます。
 
自分がどんな動きをすればよいのか分からなくなってしまったりします。

 
僕は、小学生から高校まで硬式野球をやっていて、大学生のときには、母校の硬式野球部のコーチをし、大学院生のときには、非常勤講師をしていた高校の硬式野球部で助監督を5年間やっていました。
 
 
助監督時代に、バッティングピッチャーとしてたくさんの球数を投げ込んでいたら、肩を痛めてしまって満足に投げられなくなりました。
 
 
どういう投げ方をしたら、痛みを感じずに投げられるのか、プロの投げ方と自分の投げ方を見比べたりしているうちに、根本的に腕の使い方が違うことに気づき、投げ方を根本的に
変えることにしました。
 
 
それまでは、自分がどうやって投げているのかなんて意識していなかったんですが、そのとき、はじめて、「投げる」という動作について考えました。
 
 
投げ方を変えたばかりのときは、球に力が乗らずに、情けないボールしか投げられなかったのですが、続けているうちに、軸足から、背骨、肩、肘、指先と力が順に伝わる感覚が出てきました。
 
 
これは、肩を痛める前には感じたことのない感覚でした。
 
 
そして、シートバッティングに登板して、生徒相手に、力を込めて投げた外角低めのストレート。
 
 
指にボールがかかり、今までになかった感触が。
 
バッターはピクリとも動かずに、ボールは糸を引いてキャッチャーミットに。
 
このボールが、僕の野球人生の中で最高のボールでした。
 
 
これは、怪我をきっかけにして、今までのやり方を根本的に変えたことにより、より高い別の山に登ることができたとのだと思います。
 
 
 
 
さて、一斉講義型の授業から、AL型授業や、反転授業に取り組もうとすると、

「授業とは、いったい何をするところだったのか?」
 
「自分は授業を通して、何を実現したいのか?」
 
などと考える必要が生じ、悩んでしまう人もいると思います。
 
 
一斉講義型の授業スキルが高い方は、AL型にすることで、一時的には授業がうまくいかなくなるということもあると思います。
 
 
しかし、それは、より高い山に登るために必要なことなのではないでしょうか?
 
 
8月26日にお話しくださるギュンター知枝さんは、生徒から人気があった一斉型の授業からAL型に変更しました。
 
AL型に変更したことで、様々な悩みや迷いが生まれたのだそうです。 
 
 
その悩みや迷いに対して、正面から思考を深めていった結果、自分の考えが整理されて、

「大学でドイツ語を学ぶのは、言語を、自分を表現するツールとして 使うことを学ぶためである」
 
という結論に達し、霧が晴れたような気持ちになり、AL型授業を行うための軸が固まったのだそうです。
 
 
ギュンターさんの思考が整理される最後の瞬間は、小林さんが実験的に実施したオンラインのアクションラーニングでした。
 
セッションが終わったときの、ギュンターさんの晴れやかな顔が、とても印象的でした。

ギュンターさんが、どのような道筋で考えて結論に至ったのか、「知の冒険」のストーリーを、ぜひ、聞いてみてください。

第12回反転授業オンライン勉強会

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