第9回反転授業オンライン勉強会 第2部グループワークの感想

5月20日に実施した反転授業オンライン勉強会では、第1部に山口県立萩商工高校の松嶋渉さんに生徒のインタビューを交えて反転授業の実践を報告していただき、第2部では、オンラインのグループワークを行いました。

第2部に参加してくださったのは約20名。

WizIQのBreakroom機能を使い、5つの小グループに分けて、次の3つのテーマについてグループディスカッションを行いました。

(1)自分が生徒なら、どんな反転授業を受けたいか

(2)自分の身近な学習者の現状

(3)「現実を理想に近づけるためにできることは何か

グループディスカッションに参加してくださったみなさんからの感想です。

 

第2部 オンライングループワークへの感想

 

4人グループで、ビデオ、ビデオ、ボイス、テキストの組み合わせでしたが、皆さんと楽しく話することができました。

普段のFB研究会では聞けない、ディープな話や授業の参考になるような話も聞けてとても良かったです。
あっとうい間に時間が過ぎてしましました。

次回もまたこの形式でしてもらえたらと思います。

・ビデオチャットで話すことは楽しかったです!個人的には顔が見えると気持ちが断然違うなと思いました。
・どうしてもノイズが入ることが気になるので、マイクのオンオフは参加者全体で統一ルールで運用した方が良いかなという気もしました(発言するときのみオンにする)
・ホワイトボードの活用に次回はチャレンジしてみたいです
・反転授業を実践されている方とお話する機会を持てて、短い時間でもいろいろ気づきがありました。
テキストとビデオとの併用をどうするかが課題かと思いました。チャットかホワイトボードをもう少し活用できればよかったかと。
私もヘッドセット購入するか検討します。。
グループの方々の通信環境が様々で整えるのに少し手間取った。動画音声の受け答えしながらチャット読んで、機械操作するのは「慣れ」が必要かな。内容のメモは今からまとめます。ありがとうございました。
みなさんそれぞれ異なる状況のお話が聞けて参考になりました。生徒主体で行うスウェーデン方式を自分の授業やクラス経営にも取り入れて行きたいです。アクティブラーニングの実践報告が興味深かったです。
いきなりグループワークを始めると生徒なら沈黙してしまいますが、ファシリテーターが良かったのと、参加者の方が積極的な方々ばかりなので、有意義な話し合いになりました。

4人でしたが、何となくもう少し人数が多くても良いのかなとも感じました。
ただ通信速度の問題もありますが・・・

テキスト参加はちょっと大変そうですね。

Androidでアクセスしていたからか、各部屋に別れられなかったのは残念でしたが、その分、濃い内容でお話しできたので、よかったです。

特に、反転授業を生徒へのエンカレッジの場とするというのはよい気付きでした。ありがとうございます。
そういったことをやってらしている先生はいらっしゃいますが、まだまだ出来ていない先生方もいらっしゃるので、ぜひともそういった取り組みをブラッシュアップしたり、すららのシステム内に取り入れたりすることで、さらに生徒が学びを深めたいと思ってくれるようにしていきたいです。
ありがとうございました!

数学のビデオ授業にて、予習復習が効率よくできるようになり結構予備知識をもって授業に参加してくる生徒さんも増えていると聞きました。また、工学系の大学にて問題解決型の反転授業を始められた取り組みも紹介あり。武雄にて反転に取り組まれている先生のご意見も拝聴できました。具体的な課題を学生、生徒に与えて答えのない問題を考えさせるのに反転授業形式がよいのではという意見は参加者で共有することができました。今夜は、オンラインワールドカフェができそうなイメージが強まりました。
それぞれが抱えている課題の共有とそれらに対する各人の提案,事例を共有することができました.
反転学習を進めていく具体的な課題としては,「話し合いができる仕組みづくり」「動画を見ない」「学習者が納得したい(動画を見たい)と思わせる仕組み」「学習者に必要なところが頭出しできる教材づくり」などがあげられました.
また,それぞれのもつ課題に対して,各人の経験から様々なアイディアが交換され,とても有意義なディスカッションとなりました.
参加方法が3種類あったため,映像,音声,テキストの情報量の差によって,若干の意思疎通の齟齬がありましたが,反対にテキスト入力の人が入力している間に映像利用の人が話を進め...というような,臨機応変な進め方ができたので良かったと思います.今回,この取組がオンラインベースの反転学習を設計する上で,参考になるかもしれないと考えて参加しました.期待した通り,中身はもちろんこの取組自体が大変参考になりました.
ありがとうございました.
オンラインの場合、微妙なタイムラグがあるので、少し会話が被るぐらいのペースで話さないと、参加し辛くなって、聞き役の姿勢になってしまいます。

ROOM1では小山さんがテキストチャットで参加されておられて、多分打ち込みが大変(他の人の話は聴けなかった?)だったと思います。

しかし、松嶋さんの進行が絶妙で、話をする人を順に指名して頂いたので話しやすく、聴きやすかったです。

今回は使わなかったホワイトボードですが、2バイト文字=日本語が直接入力できないのがかなり辛いです。ペンタブレットもなかなかきれいにかけないので、今後の課題というところでしょうか。

苦肉の策の一つが、mindmup共有でして、紐付きでならいろいろ書き込める(イメージやリンクも)という環境にはなります...

 

Room1のグループリーダーを担当してくださった松嶋さんのレポート

3人がビデオチャットで、1人がテキストチャットで会議しました。
1.自己紹介
竹内さんは、神奈川県立の高校の地歴の先生。
横山さんは、キャリア教育のコンサルタント。
koyamaさんは、東京国際大学の学生さんで、英語の教員を目指している。現在スウェーデン在中。
2.生徒としてどんな反転授業を受けたいか(理想)
竹内さん:やる気のわくような、分かる!という実感が持てる動画やプリントがあるといいと思う。ポイントが明確なものがいい。
横山さん:見るだけでなく反応が返ってくるものがいい。家で個人ワークをしてその後グループワークにつなげるような形。
koyamaさん:文法のポイントやストーリーなどを配布して(動画でもプリントでも)全体像をつかませるものがいい。
松嶋:ICTを活用したものがいい。スマホやタブレットで動画を見て、感想や問題を解いてそのまま提出できるような教育用のクローズドなSNSがあるといい。それを授業で先生が発表してグループワークに持っていくような形にし、それもSNS等で共有できるといい。
③学習者の状況等(現実)
竹内さん:偏差値が45から55くらいの教育困難校で、授業等も少し困っている。1クラス30人。毎年240人の生徒が1年間で40人くらい辞めていく。
横山さん:受講者は意識が高くオンラインスキルもあるが、キャリア教育の指導者側にそのスキルがなく、ギャップがある。大学生と社会人が就職のためのつながりをもつように工夫が必要となっている。
koyamaさん:中学校で教育実習した時に学力格差が大きいと感じた。出来ない生徒のために個別にプリントを作って配布した。スウェーデンの教育現場は、生徒中心に設計されていて、先生がそれを支援する感じで行われている。
松嶋:素直で真面目な子が多いが、自分の意見や考えを伝えられない生徒が多い。アクティブラーニングを始めたのもその解消が目的の1つ。
④理想と現実のギャップを埋める改善策
竹内さん:生徒の現状を知る必要がある。自分は授業で毎回感想を書かせているので、それが1つの解決策になると思う。
横山さん:受講者(就活生や社会人)をグループにして企業とマッチングさせていく仕組みを考えている。企業や商工会議所に働きかけているところ。
koyamaさん:時間が切れてしまい聞けず。チャットには打ち込んでいたので履歴が残っているかもしれません。
松嶋:現在行っている授業をグレードアップさせるための仕組みを作っていきたい。
以上がROOM1のディスカッションの概要です。大変面白かったです。次回もファシリテーターをやってみたいと思います。
ありがとうございました。

Room5のグループリーダーの鈴木さんのレポート

第二部  ルーム5(司会 鈴木)  とねさん(公立中国語・自分でサーバー作って配信・)  芝池さん(高校数学)  宮田さん(IT企業) がビデオチャット  ナカイさん(国語講師×2校) チャットのみの参加でした

・生徒だったらどんな授業受けたいか  分からないときが、やる気がなくなる→理解できる授業  人間関係が大切  ひとり一人に合わせてくれる授業 生徒だった頃、公式を暗記する授業だったが「理由」が気になった。

卒業生達が高校に進んでSNSで学びあいをしている 自分の教科と関係ない質問までしてきて、それに解答してあげている!

・今の身近な学習者の状況は  身近な学習者の問題としては 困難校で予習ができない・デジタルの環境がない  いかに「スマホ」で見せるか。

・できることは?    1年以上取り組んでいるが、反転授業には「これ」というパターンはない。 「生徒を分身にする」という話が以前この勉強会で出ていて印象に残っている。  意識付けができていることが大切  自分が分かるところは、動画を見なくて良い。  「反転授業」のかたちはそれぞれの先生が、それぞれでOK ・司会をしていて思ったのは、ファシリテーションと誰がどんな発言をしたのかを追いながら、同時に機械操作の並行作業の難しさ。これは「慣れ」が必要と思いました。

コメントは受け付けていません。

サブコンテンツ

このページの先頭へ