ID/ISD にはとても感謝していて,一人でも多くの教師に広げたい-山崎進さん
「反転授業の研究」の田原です。
もうすぐオンライン講座「反転授業をやりたい教師のための授業設計入門」が開講します。
僕は、教育に20年ほど関わってきたのにも関わらず、インストラクショナルデザイン(ID)の存在を全く知りませんでした。
ずっと自己流で授業改善をしてきました。
昨年、Facebookグループでのやり取りを通してIDのことを知り、『授業設計マニュアル』や『教材設計マニュアル』を読みました。
そこには、授業をどのように改善していったらよいか、独学可能な教材をどのように作成したらよいかが、具体的な方法論として示されていて、10年前にこの本を読んでいたら、今の授業は全く違ったものになっていただろうと思いました。
それほど大きなインパクトがありました。
反転授業をやるようになって、生徒中心の学習を引き起こすためには、今までのやり方、考え方だけでは不十分で、様々な仕掛けを考える必要があります。
そのときに、どのようにして考えていけばよいのかというガイドラインにIDはとても役立つように感じています。
そして、IDの有効性を感じれば感じるほど、
「こんなに役立つのだから、IDを、もっと広めたほうがよいのではないか!」
という気持ちが強まってきました。
IDという道具を手にすることによって、多くの教師が、効果的に授業改善に取り組めると思うからです。
オンライン講座の講師陣の一人、北九州市立大学の山崎進さんも、IDによって劇的に授業を改善することができた一人です。
ID/ISD にはとても感謝していて,一人でも多くの教師に広げたい-山崎進さん
ID / ISD に基づいて授業づくりをしたおかげで,平凡な教師だった私,山崎は人気教師と言っても過言ではないくらいになれました。
講師紹介にあたり,私の体験を離したいと思います。
大学教師になりたての私は,授業が上手とは言えない感じでした。教壇に立って90分の講義で熱弁を振るうものの,力みすぎてヘトヘトになるし,それでも学生はわかってくれないし,なかなか散々でした。
その後,札幌の某シンポジウムに参加した時に,何となく教育の分科会を覗いたところ出会ったのが,熊本大学の鈴木克明先生の講演でした。これがとても面白い。講演が終わった後,鈴木先生に「何から勉強したら良いでしょうか?」と伺った答えが,かの教材設計マニュアルです。
教材設計マニュアルに書かれた ID / ISD の教えは至ってシンプルで,しかしながら理にかなって納得感があります。平凡な私でもこれをバイブルにしたらわかりやすい授業ができるのではないかと期待が膨らみました。
教材設計マニュアルを一読して気に入り,さっそく直後に開講せねばならなかった授業の教材を教材設計マニュアルに基づいて,講義無しの自習可能な教材のみの授業にするという暴挙をやってしまいました。
学生たちは戸惑ったものの,けっこう多くの学生が支持してくれて,とても良い手応えを感じたものです。
それから無我夢中でいろいろ試行錯誤していくうちに,いつの間にか人気教師になったと自慢して過言ではない程度に学生からの支持を得るようになりました。
これは元は平凡だった私が自己流でやっていたのではけっして到達できなかった領域だと思います。
教育を一生の仕事にしようという誓いもしました。
そういうわけで,ID/ISD にはとても感謝していて,一人でも多くの教師に広げたいという思いがあります。
申し込み締め切りまであと6日!
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