動画分身で、個別の効果を集団でも起こす

「反転授業の研究」の田原です。

先日配信した「『教材設計マニュアル』から得た気づき」という記事の中で、数学教室の浜武さんについて触れました。

記事はこちら

本日、第5回反転授業オンライン勉強会で登壇いただいた数学教室の浜武さんからコメントをいただきました。

このコメントが、1つの記事といってもいいほどの内容だったので、こちらでシェアしたいと思います。

—– ここから引用 ——

田原先生。お褒めの言葉を頂戴し身が引き締まります。
最近、新年会ラッシュと私大入試、生徒募集が重なり、なかなか、コメントについていけませんでした。

田原先生との対話から「分身」と云う言葉が自然に想起され、20年以上やってきた自分の事を的確に表現していただいた事に「自分の事はわからないものだなぁ」と思ってしまいました(ありがとうございます)。

さて、今回登壇させていただきました「第5回反転授業オンライン勉強会」では時間の関係もあり、なかなか、言葉にできなかった事、説明が足りない事もあったようです。

今回の動画作成勉強会も本来なら、私こそが参加すべきなのですが、なかなか、時間が取れず、難しそうです。

しかしながら、最も動画授業により効果を実感している立場もあり、この普及を進める意味で私のやっている事を補足し「こんなに動画を撮る事はいい事だ」を説明させていただきたいと思います。

下記は昨日の私の授業日誌です。
https://www.facebook.com/fcs9981/posts/693487344005901:0

FBにこのように視聴するための動画の指示をいつもリンクしてます。

ケースとして「わかってるのかな?」「難しかったのかな」と云う子には復習の意を込めて貼ります(田原先生のおっしゃられる心の痛い想いは教壇に立てば同じです)。

もうひとつのケースとして、事前に見てくるように、と、予習指示になっているケースです。

すべての生徒が見るとは限りませんが(朝課外が7:40からあり、授業は21:00なので明日の始業まで12時間を切っている!)、動画を見てきた子は説明が簡略化され、持参した学校の参考書の演習に「イン」できるのです(You Tubeなので、ある生徒は通学時間中に勉強していると聞きました。生徒の時間に「侵入」してますね)。

「反転授業確認テスト」はいつ?、と思われるでしょう。

化学(ベンゼン環マップ–ここに原油がある。ここからできる限りの石油製品を作りたい。詳述せよ)や地学(固溶体から岩石への分化)、生物の知識系は「反転授業確認テスト」は絶大な力を発揮しますが、数学、計算系化学、物理については「反転授業確認テスト」を行っても白紙である事があり、事前視聴だけで「学力」や「結果」を導きだすのが困難な子が多数いるのです。

そこで、計算系は「自力で解く事」を優先させます。

先の教室でも、みんな鉛筆を止める事なくがしがし問題を100分間連続で解き続けていて、テストは滅多にしません(数学的帰納法や中学数学から高校数学への移行期の子には「反転授業確認テスト」は有効)。

勿論、このような状態にするためには、問題の指定(設計)を慎重にしないと、止まってしまいます。

個別指導塾が繁盛しているのは、予備校、塾の授業設計についていけない→個別、と云う図式になっているでしょう。

数学教室は「動画分身」を利用して、個別に近い事を、集団で実現する事が可能になります。

数学教室は無学年制なのはそのレンジが広いからでこれも動画があるから可能になっている訳です。

「動画がない時代は?」それは生徒を分身に仕立てたのです(続く)。

—— ここまで ——-

浜武さん、本当にありがとうございます。

>数学教室は「動画分身」を利用して、個別に近い事を、集団で実現する事が可能になります。

この部分に、浜武さんの授業ノウハウが集約しているように思います。

最後に書いてある(続く)が気になります。
楽しみです!

 

6回シリーズの無料動画セミナーもご覧下さい。
動画講義=分身の術について語っています。
http://flipped-class.net/wp/?p=570

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