iTunes UのFlipping classroom

田原です。

1年ほど前に反転授業に興味を持ち、さまざまな角度から情報を入れてきました。

アメリカで実際にどのように取り組んでいるのかを知りたくて、調べた資料の中でとても参考になったのが、iTunesのFlipping classroomです。

当事、僕が知りたかったのは、

教室で何をやるか

ということ。

皆さんが知りたいのも、これではありませんか?

ふだんから講義をされている方からすると、「自宅で予習するための動画教材を作る」というのは、それほど難しくないし、イメージしやすいと思います。

反転授業の肝は、予習して教室に集まったところで何をするかということ。

これは、今までやってこなかったことなので、教師側もなかなかイメージしにくいんです。

このebookを読んで、だいぶ教室でやることがイメージできるようになりました。

簡単に取り入れやすいのは、

(1)理解度別に振り分けて演習をやらせ、教師は見て回って、サポートする。

というやり方だと思います。予習動画+確認問題という形で宿題を出しておいて、確認問題の出来によって3通りくらいのレベル別の演習問題をやらせるということにすると、生徒の理解度に合わせた演習をさせることができるので、適切なチャレンジができるかもしれません。

また、一斉授業をやらなくてすむので、生徒の様子を見て、アドバイスする時間を授業中に作ることが出来ます。

予備校で、授業の次の日に、演習の授業をすることがあったのですが、つまづいている生徒に隣で説明するというやり方は、かゆいところに手が届く感じで、とても効果的でした。

他に、ebookで紹介されていた方法としては、

(2)Challenge Based Learning (CBL)

がありました。これは、日本では、なじみが薄いのですが、欧米の学校や、インターナショナルスクールなどでは「プロジェクト型学習」が普通に行われているという背景があるので、違和感なくできるのだと思います。

方法としては、まず、クラスで1つのチャレンジを決めます。

たとえば、「酸性雨の問題を解決する方法」とか、「駅前の自転車置き場の混雑を解決する方法」とか、そんなやつです。

チャレンジをみんなで投稿するWebサイトも海外には存在します。

チャレンジを決めたら、その問題に関する基礎知識を学び、解決方法をグループでディスカッションします。

この際、基礎知識を学ぶ部分を動画講義で自宅でやってきて、解決方法をディスカッションすることを教室でやるということになると思います。

ここでは、「グループで議論して、解決策を決める」ということが、非常に大きな学びになっているんですね。

日本では、他人と一緒に相談して、問題解決をしていくという、生きていく上で非常に重要なスキルを学校で教わらないという現状があります。

学校で、このような取り組みがなされない理由については、よく分かりませんが、「時間がないから」という理由であれば、動画講義を取り入れることによって時間を捻出することが可能になるので、取り入れる可能性が生まれるかもしれません。

みなさんは、どのように思われますか?

この記事についてのご意見をお待ちしています。

コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ