反転授業オンライン勉強会報告(2)~課題だと感じたこと

10月7日に行った反転授業オンライン勉強会には、100名ほどの方が参加してくださり、勉強会が終わった後もFacebookグループで活発なやりとりがなされています。

オンライン勉強会のまとめはこちら

 

勉強会の振り返りシートの内容を共有し、自分とは異なった視点に触れることで、気づきを生み出せたらと思います。

—–  以下、「課題だと感じたこと」という問いに対していただいたコメント  —–

4人つなぐと重かったですね。
ただ、初の取り組みに踏み込まれたことに敬意を表します。
指導者側のスキルが問われるかなと少し感じました。
接続等に係る時間は仕方なくかかってしまうところかと思います。
・個々の学校先生がうまく反転授業を行う環境をどう整えていくか
気軽にできるものでもない気がします。入念な準備が必要なのかと思いました。しかし、実践したい気持ちでいっぱいです。
通信ですかね(笑)
成績の幅、モチベーションの差など、
個別の「差」を、どうクリアしていくか。
講師のスキルに依存しない解決法を見出せるのか。
とにかく1つでも実践してみること。
その上で、改善点を見いだすこと。
あといろんな人と繋がること。
反転授業の導入当初、保護者や管理職の理解を得るのに苦労したというお話は、とても頷けました。従来のスタイルを変えると、必ず何かしらの反発が生まれると思います。新しい形を導入してより良い教育をしていこうと思っても、簡単ではないと感じました。
いわゆる教育困難校では通用するのか。
もともと予習どころか勉強する気のない生徒にどうするのか。
国語では、特にげんだいぶんではどう活用するのか。
・学生のモティベーションの維持
・動画作成のコスト
・ファシリテーション能力(教員,学生ともに)上記が課題と感じました.
反転授業をいろんな教科で一斉にやれば、家庭での学習負担は相当なものになってくるはず(ハーバードの学生とはちがうので)家庭での予習が前提である反転授業と、予習は前提とされない反転授業のメリットデメリットを整理するといいと感じました。
取り入れたあとに何を学べばいいのかが、
実は見えにくいものかもしれないということ。
・予習のさせ方の工夫
・意欲や表現をどのように評価に反映させるか
・生徒の家庭環境にPCがなければ動画等が見られない?
・反転授業にかぎらず、家庭学習と授業の関連を考えてみたい
・国語科でのよりよいアクティブラーニングの取り入れ方の検討
自分自身,頭を整理しないとまだ良くわかりません。
やはりこういった実践を共有していくのがよいのかと。
とくに授業でどういう活動を入れるかということについては。
動画の共有というチャットがありましたが、教材準拠の動画をそろえていきたいと思っています。
上記ファシリテーションを的確に行うスキルを持った指導者がまだまだ不足しているのではないでしょうか。
反転するとどのようないいことがあるのか(あるいは「そもそもなぜ反転を」という部分が)、今日の話では今ひとつピンと来なかったので、今日の先生方の実践記録(ブログなど)を急ぎ拝見させていただきます。多分、今日参加されている皆様はそのあたりは基礎知識として共有できているのでしょうね。
グループワークにおける 参加できない子供の扱い!
WizIQ の利用方法は案外難しそうだという印象を持ちました。
慣れにより予習しなくなったときの動機づけ。
教師の質問力。
問題のレベルなど課題設定。
今日の勉強会では、比較的環境に恵まれた高校生が主なターゲットでしたが、小中学生の話も欲しいと思いました。これは私どもの役割でもありますので、今後きちんとご報告できるようにしたいと思います。
一つ気になったのですが、義務教育であれば、教えるのも教わるのも当然、従って勉強する意欲は二の次、先生を敬うかどうかは論外、という点が気になっています。制度に守られた反転授業のほかに、生徒の岐路となる反転授業という視点も模索していきたいです。今日の先生方は、私塾でないせいもあってか、勉強するのが当然、という生徒の側にたってみれば不自然な前提にたっておられるように感じました。
どうやってレールに乗せるかという話だけでなく、カリキュラムを柔軟に捉えたうえでの個々の子供の特性の活かし方、という課題についても、考えています。
どなたかも仰っていた通り、資料を全て読み切れないところもあったので、この勉強会も反転授業の要素を取り入れて、事前に資料を読んだ上で、講師の方がまずひとつトーキングポイントを立てて進めていっても良いのかなと思いました。
反転授業の動画を作ることが非常に負担となっています。できるだけ工夫して簡単になるようにしていますが、納得のいくレベルまで持っていくことは難しいと感じています。また授業で自分が説明するのと、どこか違っていて生徒に思うように伝えることができません。動画を作成するポイント、さらには授業の冒頭で説明するポイントなど、検討する必要があると感じています。
・指導者側がファシリテーションスキルをどうつけるか
・複数の教科で、家庭での予習および復習が前提となると、生徒の負荷が大きくなりすぎるのではないか
・高校で、ある一定のレベル(偏差値)以上の学校だと上手くいくかもしれないが、標準以下、学ぶことへのモチベーションがそもそも低い生徒たちにも効果的なのだろうか
・上手くて適用できない生徒にどのように気づき、救うのか
・コンテンツなどを共有できることが必要
内容でなく勉強会の私の課題として、もっと質問に答えてやり取りをするインタラクティブな部分に時間を割ければと思いました。
準備不足ですみません・・・。
・生徒の予習時間増、教師の準備時間増はどうしても話されたことだけでは解決できないのではないかと思いました。
・反転授業の認知度がやはり低いので、反発されるのかなとも思いました。日本の教育は従前通りを求められたり、詰め込み、知識が大切だったりすると思うので、反転授業でいいのか!と言われないようにしたいですね。
生徒への動機づけ、学習意欲の継続など、、、、。
授業デザインの工夫が必要。
上記の授業の目的を達成するために、反転授業を芝池先生のように予習とするのか横山先生のように補習とするのか、その使い方は生徒の実態に合わせて考えるべき課題だと感じました。
そして小林先生も仰っていましたが、隣にいるガイドとして授業内でのファシリテートやわからない子、つまづく子への介入の仕方やしかけも考えなければと思いました。
 知識の定着に課題を感じています。負荷をかけることは大切であると感じる一方で、それだけだと主体性がなくなってしまいます。学習内容に対するアプローチをいろいろと工夫していかないと、試験のための勉強であり、将来に役立つと感じた学習ではないと感じるのではないかと思っています。この問題に具体的に取り組んでいけたらと考えています。
ICTで教師の負担を軽くしたいと思いました。また、オリジナル授業をやりたい、自分で作りたいとの積極的な書き込みがあったことで、今後の自分の課題が見つかったようです。
1.いかに、児童生徒とその背後にいる親御さん、同僚の教員の理解を得るかが重要。(初めからアクティブ・ラーニングありきの授業は厳しいとも感じるが、徐々に段階を踏んでいくのがいいのかなと感じる。2.問いの明確化(生徒に学習を促す過程で、学習課題を分かりやすくしなければならないこと)

3.実践(学生という身分なので、生徒相手の授業はなかなか難しいが、学生同士の模擬授業でつかめることは多分にあると思います)

質問を見ていると、「グループ構成は?」など、グループについての質問が多いように感じた。対して、講演者はグループ編成に重点を置いた講演ないようではなかった。
ということは、反転授業をやろうとしている人にとって障壁と感じているものの一つに「グループ分け」というものがある。しかし、実践者の話し方からすると、おそらく反転授業成否の本質は「グループ分け」ではない、ということか?
もちろん、グループについて何も考えなくていい、ということにはならないが、机間巡視しながら教師が適当な言葉かけを行うことこそが、成否の鍵であり、グループ編成に腐心する必要はない、のか?
であれば、やはり課題は教師の誘導力(ファシリテーション能力)か。あとはやはり、教師への負担。通常の講義型授業を行うよりも、多くの能力、情熱、労力が必要だと感じた。とすると、反転授業を広めるためには、この障壁を少しでも低くした方がよい、と感じた。事前学習用の動画共有については、諸手を挙げて賛意は示さないが、ある程度やはり需要はあると思う。
『反転授業』『アクティブラーニング』といった言葉が分かりにくかったり、説明しても誤解や反感を招く可能性があると思いました。一般化を阻害する原因にならないでしょうか。
また、教師のスキルを補うためのツールと、教師を教育または選別する方法論が充分でないと、一般化する時に形骸化するのではと少し心配です。
部分的に問題を解決するので、総論としての思考プロセスまでたどり着けるのかが心配です。できれば、似た問題を役割を変えて何度か試すと、全体論まで辿り着くのではないでしょうか?
みなさんの書き込むコメントを見ていて、教育においては、どうしても「平等に」という思いがあるのかなと感じました。そのための一つとして、「能力の低い方にあわせる」という方法があると思います。しかし、反転授業、グループワークは、能力の高い者はそれをより伸ばし、理解度の低い者はステップアップを目指す、というものだと思います。難しいかもしれませんが、どちらもサポートできるといい、と思いました。
(1)人的、物的を含めた周囲の環境
(2)指導資料の共有財産のため方

このように、多数のコメントをいただきました。これを出発点として、Facebookグループを中心に、理解を深めていきたいと思います。

みなさんは、これを読んで、どのように感じられましたか?

 

■実践されている方、実践を検討されている方、反転授業に興味がある方、ぜひ、つながりましょう。

164名が参加! Facobookグループ「反転授業の研究」はこちら

※グループに参加希望の方は、田原までメッセージ下さい。

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