【CCC×反転G】50人のオンラインの学びの旅がスタート!

オンライン教育プロデューサーの田原真人です。

オンラインで簡単にグループワークができたら、世界はどんな風に変わるだろうか?

そんなことを2年前から妄想し、Webシステムの開発に取り組んだり、既存のツールを組み合わせてみたり、いろんなことを試してみました。

そうこうしているうちにテクノロジーが進歩し、ZoomというWeb会議室システムを使って、僕が思い描いていたワークを実現できるようになりました。

ちょっと大げさな言い方ですが、僕たちは、今、世界を変えることができる道具を手に入れました。

僕達は、2016年2月2日の夜に、住んでいる場所という制約を超えて、由佐美加子さんという日本有数のファシリテーターが創る場に集まり、グループに分かれてお互いに耳を傾け合いました。

Co-Creation Creators(CCC)と、反転授業の研究グループ(反転G)との間で、様々な縁が紡がれた結果、総勢50名がオンラインに集って学びあうという、前例のない学びの旅が始まりました。

全体性から生きるAuthentic Leadership 基礎特別編

ここに参画してくださったすべての方に感謝しつつ、今起こっていることを書き留めておきたいと思います。

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それは、1つのセミナー動画から始まった

2015年5月、反転Gでおなじみの福島毅さんからFacebookにメッセージが届きました。

「この動画、絶対に見て。これは、すごい動画だから。見たら感想を教えてください。」

送られてきたのはYoutubeにアップされている3時間ほどあるセミナー動画のURLでした。

この動画の中で、CCCの由佐美加子さんは、怖れに対する反応が、いかにして人々の間に分断を生み出すのかということを、鋭くえぐりだしています。

リーダーが「これが正しい」という情報を発信すると、「正しい/間違っている」という二項対立に陥り、多くの人に怖れの反応を引き起こし、分断が生まれていく。

これを回避するために、由佐さんは、「信じていることを純化させて、祈りとして発信する」「美に触れると元気になる」と語ります。

由佐さんの動画を見て、今までどうやって乗り越えていったらよいのか分からなかった溝を乗り越える道が見え、光が差したような感覚がありました。

そして、興奮して、感じたことをブログに書きました。

信じていることを純化させて祈りとして解き放つ

由佐さんの動画は、それ自体が、まさに”祈り”としてインターネット上に解き放たれ、反転授業の研究の人たちの心にも変化を引き起こしていきました。

2つの波がシンクロしてオンライン講座が生まれた

反転授業の研究では、主体的な学びをどのように起こしていくのかがテーマになっています。

教室では、教師は、生徒が自ら動きやすくなる環境を作り、生徒から出てきた主体的な動きにフィードバックをかけて増幅していき、主体的な活動を引き出していくことを目指します。

それじゃあ、教師同士の学び合いも、主体的な学びにしていこうということで、参加型のオンライン講座をやっています。

受講者で参加した人が、運営ボランティアになり、運営になり、講師になり・・というような循環が起こり、参加形式を様々に変化させながら学の場が、繰り返し創造されています。

その学び合いを通してオンライン講座運営の集合知が生まれ、オンラインでありながら、心が通い合う場が、毎回生まれるようになってきました。この運営ノウハウと運営スタッフを外に出していき、組織の枠組を超えた学びを創造しながら、更なる循環を起こしていきたいと考え始めたのが、2015年10月頃でした。

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ちょうどその頃、CCCの皆さんもオンラインワークショップの可能性に関心を向けはじめていて、お互いのタイミングが絶妙なタイミングでシンクロし、コラボレーションによってオンライン講座を開催することになりました。

受講生から運営ボランティア、運営という形で参画してくる文化を持つ反転授業の研究に対し、CCCもファシリテーター養成コースの修了生が活動に参画してくる文化を持っていて、それぞれのコミュニティが大事にしていることの間にもシンクロがありました。

CCCのファシリテーター養成コースの修了生が8名、反転Gの運営ボランティアが6名が運営チームに加わり、講師や運営と合わせて18名の運営チームが結成されました。

コラボレーションが決まってすぐ、CCCパートナーの藤本海さんが、僕に会いに来てくれて、その後、反転Gが主催するファシリテーション・コーチング講座を受講生として体験してくれました。

藤本さんが、CCCでやっている講座と、反転Gのオンライン講座のフレームとをすり合わせる役割を果たして下さり、いっしょに様々な部分の擦り合わせをしたり、検証をしたりしながら講座開催の日を迎えました。

Breakout Sessionを使ったグループワーク

今回、はじめて実現したのは、ZoomのBreakout Session機能を使ったグループワークです。

受講者32名を4人ずつの8チームに分け、各チームにメンターが一人ずつつき、5名からなる学習チームを作りました。

はじめに、それぞれがチームに分かれてチェックインを行いました。

ZoomのBreakout Sessionを使うと、これを1クリックで行うことができます。

ホストがBreakout Sessionをスタートすると、40名が各チームへと別れていきました。トラブルなくルームの移動が起こるために、何度も繰り返して検証作業をしていたので、全員が無事にルーム移動をしたときには、思わずガッツポーズをしていました。

 その後も、メインルームに50名全員が集まって話を共有し、また5人ずつ8チームに分かれるという動きを2度繰り返しました。すべてトラブルなくスムーズに移動でき、オンライングループワークの無限の可能性を感じました。

由佐さんの話が脳に直接響いてくる

セッションの途中で、由佐さんのレクチャーが1時間ほどありました。

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iPadからZoomにログインし、オンラインホワイトボードを共有し、そこに図や文字を書きながら、NVCの世界観について語ってくれました。

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今まで由佐さんのワークショップに出たことのある皆さんからは、

みーちゃん(由佐さん)の声が、脳に直接響いてくる。

一番近くの場所で聴いているみたいな臨場感がある。

という声が上がり、オンラインだからこそ話に集中しやすいという面もあるという気づきが生まれていました。

また、受講生が、話を聴きながら感じていることをチャットボックスに書き込み、由佐さんが、それを見ながら話をするというやり方を取ったのですが、話が相手にどんな風に響いているのかが分かり、話しやすかったというフィードバックが由佐さんからありました。

これだけの規模と内容のオンラインワーク講座は、前例のないものなので、みんなで未体験ゾーンに突入していますが、その第一歩を無事に通過することができ、ホッとしています。

そして、これからどんなことが起こっていくのかワクワクが止まりません。

次のレポートをお楽しみに!

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