電子書籍「動画作成にチャレンジ!」シリーズの誕生秘話

5月に電子書籍「動画作成にチャレンジ!」シリーズから、2冊の本が出版になりました。

動画作成にチャレンジ!カムタジアスタジオ(横川淳 著)

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動画作成にチャレンジ!著作権(福田美誉 著)

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この2冊の電子書籍が発売になるにいたったプロセスを、ぜひ、みなさんとシェアさせてください。

それは、水沼明子さんの行動力から始まった

Facebookグループ「反転授業の研究」のメンバー数が1000名を超えたころ、グループ内の自己組織化のプロセスをサポートするようなシステムができないかと考え、2014年に

「反転授業の森」

というSNSを作りました。

そして、そこに、少人数の研究グループを作れるようにしました。

 

Facebookグループの人数が多くなってきたので、テーマを絞った小グループが自発的に生まれて、オンラインでプロジェクトを実行できるようになったらいいなと思ったのです。

早速立ち上がった研究グループの中の1つが、「動画作成にチャレンジ!」でした。

グループを立ち上げて下さったのは水沼明子さん。

もう、感謝の気持ちしかありませんでした。

よくぞ、立ち上げてくれたという感じ。

この小さな芽を育てていかなければいけないと思いました。

水沼さんが立ち上げたグループに23名が加わり、動画作成に必要な内容をまとめた初心者向けの電子書籍を作っていくというプロジェクトがスタートしました。

その時点で、水沼さんのことを良く知らなかったので、水沼さんにスカイプミーティングを申し込み、お話させていただきました。

水沼さんが考えていることをうかがい、自分が感謝していることと、このプロジェクトが成功するように全面的に応援することを伝えました。

このころ、萩商工の松嶋渉さんと話していたときに、松嶋さんが、

「誰かが手を挙げたときは、手を挙げていかなければならないと思った」

とおっしゃっていて、松嶋さんのような考えを持った人が大勢いるからこそ、中心になる人が手を挙げていけるし、そこから、いろんなドラマが起こっていくのだと思いました。

動画作成にチャレンジ!プロジェクトは、手を挙げた水沼さんと、それに呼応して手を挙げた23名によってスタートしたのです。

 

1年間かけて出版まで漕ぎつけた

動画作成には様々なやり方、著作権などの関連知識があるので、水沼さんのリーダーシップのもと、それらを列挙して、執筆担当を決めました。

しかし、そこから最初の2冊が出版になるまでは、なんと1年間もかかりました。

Facebookのチャットを立ち上げ、そこでやり取りをしながら進めていくのですが、執筆者の人数が多く、なかなか計画通りには進みません。

これは、水沼さんには、とてもストレスがかかる状況だったと思いますが、水沼さんが粘り強くプロジェクトをマネージメントしてくださったおかげで、2015年5月に最初の2冊の出版にこぎつけることができました。

この後、3冊目、4冊目・・・とこのプロジェクトからの出版が続いていくと思います。

電子書籍プロジェクトでの出版は、編集者がいるわけではないので、epub形式に直したりするのも自分たちで行うことになります。その編集作業についても水沼さんを中心に手探りで進めることになりました。

先頭に立った横川淳さんと福田美誉さんも、やり方を開拓してくれました。

表紙は、パステル画のインストラクターでもあるギュンター知枝さんが描いてくれました。

電子書籍というデジタルのものでありながら、とてもぬくもりのある、手作り感あふれるものとなりました。

 

この電子書籍のよいところは、必要なことだけをコンパクトにまとめて、動画作成を始められるようにしてくれるところだと思います。

カムタジアスタジオって、むちゃくちゃ高機能なので、チュートリアルとか見ていると、いったい何から始めればいいのか分からなくなってくるんです。でも、横川さんの電子書籍では、まず、これをやれば最低限のことができ、さらに工夫したいときは、これをやればよい・・というように情報に優先順位をつけてくれているので、カムタジアスタジオをインストールしたその日に、とりあえず録画ができるようになるわけです。

著作権も、法律の話なので、詳しくやっていくときりがないわけです。でも、福田さんの電子書籍では、動画を作る人がぶつかりそうな事例を具体的に上げて、解説してくれるので、確信を持って資料を利用できるようになります。

情報が詳しいという価値ではなく、必要な情報をピックアップして伝えてくれるというキュレーションとしての価値が、お二人の電子書籍にはあります。

 

動画講義作成のオンライン講座とのコラボレーション

「動画作成にチャレンジ!」プロジェクトを応援したいけど、よい方法はないかなと思っていたときに、「反転授業の研究」のオンライン講座とのコラボレーションを思いつきました。

カムタジアスタジオの講師役に横川淳さん、著作権の講師役に福田美誉さん、さらに、白板ソフトを開発・販売されている株式会社マイクロブレインの坂本保代さんに講師をしてもらい、水沼さんと田原が運営を担当して講座を進めていくことにしました。

横川さんとは、これまでに何度もオンライン講座を一緒にやっていて、100%の信頼を置いています。横川さんに任せておけば、いつも、僕の期待以上のことをやってくださるんです。今回の講座でも、受講者へのかゆいところに手が届く細やかなフィードバックが素晴らしく、横川さんがいることで、講座全体に安心感が溢れていました。

福田さんと坂本さんは、今回、講師役が初めてということでしたが、僕は、これまでにお二人と話したことがあって、講師役を立派にやり遂げてくれるという確信がありました。

福田さんとは、スカイプでお話したり、大阪でお会いしてお話したりしたことがあるのですが、少し話しただけでも、ウチに秘めたエネルギーの大きさを感じることができました。ちょっとしたきっかけで、これが噴出したらすごいことになるんじゃないかと思っていました。今回の電子書籍の出版と、オンライン講座の講師が、そのきっかけになったのではないかと思っています。

坂本さんとは、反転授業の研究を立ち上げたころからの付き合いです。白板ソフトは、世界でも類を見ない超個性的なソフトで、動画作成の創造意欲を書きたててくれるすばらしいソフトウェアなんです。会社を夫婦で経営していて、開発者が職人肌で予算の90%を開発に使ってしまい、広告や販売に予算が回ってこないと嘆きつつ、白板ソフトの普及のために奔走している坂本さんを応援したいと思っていました。今回の動画作成オンライン講座を通して、僕自身が白板ソフトに取り組み、その魅力を深く実感することができたので、自分の言葉で魅力を伝えていくことができると思います。坂本さんは、チャレンジ精神に溢れていて、今回の講座でも白板ソフトの魅力を伝えるために全力を尽くしてくださいました。数えきれないほどの解説ビデオを作ってくださり、その熱量に圧倒されました。

電子書籍プロジェクトを進めてきた水沼さん、横川さん、福田さんの活躍の場を作ることができ、坂本さんが白板ソフトの魅力を伝えるチャンスを得られるということで、僕のモチベーションはかなり高まりました。

 運営ボランティアの役割が見えてきた

「反転授業の研究」のオンライン講座では、運営ボランティアの方に参加していただいています。

今回は、動画作成にチャレンジ!プロジェクトのメンバーと、過去のオンライン講座の受講者から運営ボランティアを募集し、7名の方が運営ボランティアとして参加して下さいました。

オンラインでの場創りは、リアルの場と比べて、ファシリテーターが場をコントロールする力が弱いので難しいです。

しかし、「反転授業の研究」の活動を理解し、講座を経験した方たちが運営ボランティアとして加わってくださることで、オンラインの場をポジティブな空気で満たすことが簡単にできるようになりました。
 
「ここでは、こうやって学べばいいんですよ。」というのを、背中で示してくれる人が7人いることで、これまでやって来る中で生まれてきたオンライン講座の文化を、この講座にも受粉することができました。

今回、講座に参加して下さった方の中からも、今後、運営ボランティアや、運営スタッフ、講師として参加して下さる方も出てくると思います。また、別の方が企画するオンライン講座に、僕が運営やボランティア、講師などで加わっていくこともあると思います。

オンラインで、交流しながら主体的に学んでいくという経験を共有し、いろいろな形で助け合いながら活動を広げていくという循環が確実に生まれてきました。

 

受講者の同窓会コミュニティができた

オンライン講座の最後のリアルタイムセッションが終了した後、受講者の長沼啓一さんの発案で講座の同窓会コミュニティがFacebookにできました。

これは、とてもうれしかったですね。

僕たち運営チームが作ったオンラインの学びの場に価値を感じて下さって、ここで生まれた関係を継続して、自分たちで学び合いをさらに発展させていきたいということですから。

こうやって、水沼さんが手を挙げたことをきかっけに、プロジェクトがスタートし、1年後に2冊の電子書籍の出版と、オンライン講座の開催という成果が生まれました。

この動きは、さらに、動画作成の学び合いのコミュニティの発生へとつながりました。

電子書籍の出版は3冊目、4冊目と続いていきますし、学び合いのコミュニティからも何かが生まれそうな気がします。

白板ソフトのコアなファンも増えましたので、ここからも何かが生まれていくでしょう。

 

豊かな土壌には、豊かな生態系が育ちます。

そこに撒かれた種が発芽して樹木へと育っていくように、お互いにサポートし合える環境があれば、いろんな人のアイディアが次々と形になっていきます。

アイディアが形になる度に、そこに参加したすべての人が自分の力に対して自信を深めることができ、さらに育てる力を強めていきます。

動画作成プロジェクトは、参加したすべての人に自信を与えてくれました。

このようなプロジェクトが、もっともっと生まれてくるような土壌を作っていきましょう。

そして、そこにたくさんの種を撒いていきましょう。

 

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