反転授業のポジション分析

反転授業には、様々な分析軸があると思います。

ひとつの軸は、授業の目標をどこに置くかです。

●創造力・問題解決力を伸ばす場合 → グループワーク中心

●基礎力重視・落ちこぼれ防止 → 学力別・個別サポート中心

ということになりますでしょうか。

もうひとつの軸は、営利か非営利かということになるかと思います。

営利企業の場合は、利益を上げることが目標になりますし、コストや集客も考えなくてはなりません。その中で、反転授業を導入するメリットを探っていくことになると思います。

一方、学校やNPO団体のような非営利団体では、純粋に学力が上がるとか、落ちこぼれが減るといったことが達成目標になると思います。

さらに、予習用の講義の作り方として、

・教師が自分で作成する
・営利・非営利団体が作成した動画講義、学習システムを利用する

といった分類もあると思います。

現在、反転授業を取り入れているところを、独断と偏見でポジションマップにまとめてみました。

 

 

武雄市については、まだ実像が見えてきませんが、「教え合い議論する授業ができる」と報道されていることから、やや創造力・問題解決力重視の位置に配置しています。

グループワークについても、「学びあい」の色合いが強い場合は、脱落者を出さないという意味が強まると思いますが、便宜上、上記のようにまとめました。

自分のところでも反転授業をやっているけど、マップに入っていない!という方は、田原までご連絡ください。

 

このように一言で「反転授業」と言っても、ほんとうに様々な取り組みがあるわけです。

ですから、「反転授業は、●●だ!」と言っても、ポジショニングマップのどこに位置する反転授業なのかによって、目指す方法も、手段も変わってくるので、議論の前提として、ポジショニングを確認することが生産的だと思います。

 

また、「反転授業」という型に捉われる必要はないと思います。

目指すべきは、教育の改善であって、「反転授業」をやることではありません。

ICTという強力な道具を使い、目の前の教育問題を解決するための試行錯誤した結果、多様なやり方が出てくるのが当然だと思います。

その中には、反転授業にするのがよい場合もあるかもしれませんし、反転しないほうがよい場合もあると思います。

最適な結果を模索した結果、それが、反転授業と呼ばれているものと似ている

ということであれば、それをやればよいのだと思います。

 

今、教育にICTという道具が使えるようになり、教育の問題解決の大きな可能性が広がりました。

僕は、現場での試行錯誤、実践の中から生まれてくる知恵をシェアし、そこにアイディアを受粉して、さらによいやり方を見つけていくといったポジティブで創造的な活動を教師や塾ができるような空間をオンラインに作りたいと思っています。

1年ほど前にスタートしたFacobookグループ「反転授業の研究」には、すでに様々な実践をされている方々が集まり、情報交換を活発にしています。

反転授業についてのオンライン勉強会は、これまでに8回行いました。

10月7日と10月30日にも行います。

 

実践されている方、実践を検討されている方、ぜひ、つながりましょう。

 

Facobookグループ「反転授業の研究」はこちら

※グループに参加希望の方は、田原までメッセージ下さい。

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